OrderTransactionとOrderCreateManualPaymentに新たなフィールド追加
Shopifyのオーダープロセッシングについての洞察を深めるために、OrderTransaction
オブジェクトに新たに3つのフィールドが追加されました。また、OrderCreateManualPayment
mutationを使用する際に利用可能なprocessed_at
フィールドについても解説します。
技術的課題と現状分析
従来のShopifyでは、オーダープロセッシングに関する情報が十分に得られず、販売地点や使用デバイス、通貨換算の調整に関する詳細情報が欠けていました。また、手動での決済処理日時を特定することも難しく、外部プラットフォームやアプリケーションからの取引情報のインポートにも課題がありました。
技術的ソリューションの提案
これらの問題を解決するために、OrderTransaction
オブジェクトに以下の3つの新フィールドが追加されました。
-
device
: 使用された販売地点のデバイスに関する情報 -
location
: トランザクションが発生した物理的な場所に関する情報 -
currency_exchange_adjustment
: 適用された通貨換算の調整に関する情報
さらに、OrderCreateManualPayment
mutationを使用する際に、手動での決済の処理日時を特定することができるprocessed_at
フィールドが利用可能になりました。
実装手順とコード例
具体的な実装手順としては、まずGraphQL APIを使用してOrderTransaction
オブジェクトを取得します。その際に、新たに追加されたdevice
、location
、currency_exchange_adjustment
フィールドを指定して取得します。具体的なコード例は以下の通りです。
query { orderTransaction(id: "gid://shopify/OrderTransaction/1234567890") { device { ... } location { ... } currencyExchangeAdjustment { ... } } }
また、OrderCreateManualPayment
mutationを使用する際には、processed_at
フィールドを指定して、手動での決済の処理日時を設定します。具体的なコード例は以下の通りです。
mutation { orderCreateManualPayment(input: { processedAt: "2022-01-01T00:00:00Z" }) { ... } }
パフォーマンス・コスト分析
新たに追加されたフィールドを活用することで、オーダープロセッシングに関する詳細な情報を取得することが可能になります。これにより、販売の傾向や問題点をより具体的に把握することができ、販売戦略の最適化や問題解決に役立てることができます。また、processed_at
フィールドを利用することで、外部からの取引情報のインポートが容易になり、作業効率が向上します。
実装時の注意点・ベストプラクティス
新たに追加されたフィールドを使用する際には、必要な情報のみを取得するように注意しましょう。不要な情報を取得すると、パフォーマンスが低下する可能性があります。また、processed_at
フィールドを設定する際には、正確な日時を指定することが重要です。
次のステップ・発展案
今回のアップデートを活用して、オーダープロセッシングに関する詳細な情報を取得し、それを基に最適な販売戦略を構築してみてください。また、さらなる効率化のために、外部からの取引情報のインポートの自動化を検討してみても良いでしょう。
参考記事: New fields for OrderTransaction and OrderCreateManualPayment
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