Shopify FunctionsとCheckout UI拡張機能でカートのメタフィールドにアクセス可能に
Shopifyの開発者である皆さん、コンバージョン率を向上させるための新たな機能がShopifyに導入されました。それは「カートのメタフィールド」を読み込むことができる機能です。これにより、あなたのECサイトはより深いレベルでカートと顧客の関係を理解し、カスタマイズされた体験を提供することが可能になります。
技術的課題の定義と現状分析
これまで、カートのメタフィールドを活用することで、カートのカスタマイズや顧客の購入行動の理解を深めることが可能でした。しかし、これらの情報をリアルタイムで取得し、それに基づいた動的なカート体験を提供することは難しかったのです。
具体的な技術的ソリューションの提案
しかし、この度Shopify FunctionsとCheckout UI拡張機能にて、カートのメタフィールドを読み込むことが可能になりました。これにより、放棄されたカート、注文の編集、下書きの注文などについても、以前にサポートされていたリソースに加えて、カートのメタフィールドを読み書きすることができます。
実装手順とコード例
以下に、関数の入力クエリでカートのメタフィールドを読む例を示します。
query RunInput {
cart {
myCartMetafield: metafield(namespace: "myNamespace", key: "myCartMetafield") {
value
}
}
}
このクエリは、名前空間 "myNamespace"、キー "myCartMetafield" のメタフィールドの値を取得します。
パフォーマンス・コスト分析
この新機能を導入することで、顧客の購入行動に即時に対応したカート体験を提供できるようになります。これにより、コンバージョン率の向上やカート放棄率の低下が期待できます。また、特定のカートのメタフィールドへのアクセスをアプリだけに限定することで、セキュリティも確保されます。
実装時の注意点・ベストプラクティス
ただし、cartMetafieldsSet
やcartMetafieldDelete
の変更を行った場合、その変更は購入者がチェックアウトを行うか、カートに関する別のアクションを行うまで、Shopify Functionsには反映されませんので注意が必要です。
次のステップ・発展案
今後、この新機能を活用して、カート体験を一段と進化させ、コンバージョン率の向上を図ることが可能となります。カートのメタフィールドをより有効に活用し、顧客に最適なショッピング体験を提供するための新たな取り組みを期待しています。
参考記事: Cart metafields are accessible in Shopify Functions and Checkout UI extensions
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