チェックアウト訪問ごとにcheckout_startedがトリガーされるようになりました

ECサイトにおけるチェックアウト処理は、顧客体験と収益の最終線であり、不具合やパフォーマンスの問題が生じると直接的にビジネスへの影響を及ぼします。Shopify開発者として、チェックアウトフローの改善と最適化に対する取り組みは常に重要な課題です。

技術的課題と現状分析

従来、Shopifyのチェックアウトエクステンシビリティにおけるcheckout_startedイベントは、初めてチェックアウトページに入ったときにのみトリガーされていました。これは、顧客のチェックアウト行動をトラッキングし、最適化のためのデータを収集する上で制約となっていました。顧客が再度チェックアウトを開始する度にイベントがトリガーされないため、フローの全体像を把握するのが困難でした。

技術的ソリューションの提案

2023年8月17日から、checkout_startedは、チェックアウト訪問ごとにトリガーされるようになりました。これにより、顧客がチェックアウトを開始する度にイベントをトリガーし、その行動を追跡することが可能になります。これにより、より詳細な顧客行動データを収集し、チェックアウトフローの最適化に役立てることができます。

実装手順とコード例

まず、チェックアウトエクステンシビリティを有効にします。次に、イベントリスナーを設定してcheckout_startedイベントをトリガーします。以下に、イベントリスナーの設定例を示します。


Shopify.Checkout.on('checkout_started', function() {
  // ここに、イベントがトリガーされた時の処理を記述します
});

パフォーマンス・コスト分析

この変更により、チェックアウトの訪問ごとにイベントがトリガーされるため、イベントデータが増加します。しかし、これにより得られる詳細な顧客行動データは、チェックアウトフローの最適化という観点から見て、そのコストを大いに上回るものです。

実装時の注意点・ベストプラクティス

イベントをトリガーするためのコードは、パフォーマンスに影響を与えないように注意深く実装する必要があります。また、トリガーされるイベントのデータは、データプライバシーの規範を遵守して取り扱う必要があります。

次のステップ・発展案

この変更により、チェックアウトフローの各ステップで顧客がどのような行動を取っているかを詳細に追跡することが可能になります。次のステップとしては、このデータを基にしたチェックアウトフローの最適化や、パーソナライズされたマーケティング戦略の検討が考えられます。

参考記事: checkout_started now triggers on every checkout visit in checkout extensibility.