ADMIN API

下書き注文にサブスク販売プランを設定する
Admin GraphQL API 2027-01

Draft Order × Selling Plan — ついに統合

Draft OrderLineItemsellingPlanId (NEW)Selling Plan定期/前払い

Admin GraphQL API バージョン 2027-01 から、下書き注文(Draft Order)の明細行にサブスクリプション販売プランを紐付け・読み取りできるようになりました。追加フィールドのみの変更のため、既存アプリを壊す変更はありません。対応必須のアクションはなく、機能を使いたいアプリだけが新フィールドを実装すればOKです。

1追加された3つのフィールド

API 2027-01 で追加された3フィールドDraftOrderLineItemInput.sellingPlanIdcreate / update / calculate 時に適用プランを指定(INPUT)DraftOrderLineItem.sellingPlanApplication保存済み下書き注文の明細行から適用済みプランを取得(OUTPUT)CalculatedDraftOrderLineItem.sellingPlanApplication計算済み下書き注文でプレビュー確認用(OUTPUT / 保存前)
フィールド 型 利用可能なミューテーション 役割
DraftOrderLineItemInput.
sellingPlanId
Input draftOrderCreate
draftOrderUpdate
draftOrderCalculate
プランを設定する
DraftOrderLineItem.
sellingPlanApplication
Output (クエリ) 保存済み下書きのプランを読む
CalculatedDraftOrderLineItem.
sellingPlanApplication
Output draftOrderCalculate 保存前にプレビューする

2制約事項(重要)

✔ サポート対象✖ 非サポート定期サブスクリプションプラン前払いサブスクリプションプランdraftOrderInvoiceSend でチェックアウトへ固定請求(事前注文・TBYB)B2B下書き注文 / カスタム明細販売プラン行の価格上書きdraftOrderComplete(現時点で未対応)

販売プランを付けた下書き注文に対して draftOrderComplete を呼ぶと userError が返り注文は作成されません。チェックアウトに進める場合は draftOrderInvoiceSend を使ってください。対象は商品バリアントの明細行のみで、カスタム明細行には設定できません。

3業務ユースケース

課題
営業担当者が顧客のためにサブスク注文を代行作成したいが、管理画面の下書き注文UIではサブスクリプションプランを指定できなかった。
打ち手
打ち手
draftOrderCreate に sellingPlanId を渡し、営業向けの社内ツールや管理画面アプリから直接プランを設定して下書きを作成。
効果
電話・メールで受けたサブスク申込みをオペレーターが即座に下書き注文化し、顧客にインボイスメールを送付できる。手動作業とミスを削減。
技術メモ
対象は商品バリアントIDが必要。カスタム明細行には sellingPlanId を渡せないため注意。
課題
定期便の初回注文をスタッフが手動で調整(数量変更・商品追加)してから確定させるフローで、サブスクプランが失われてしまっていた。
打ち手
draftOrderUpdate の明細行入力に sellingPlanId を含めることで、編集後もプランを維持したまま下書きを更新する。
効果
サブスクプランを保持したまま数量・商品の手動調整が可能になり、顧客体験を損なわずにオペレーション柔軟性を確保できる。
技術メモ
販売プランがある行の価格上書きは非サポート。価格を変えたい場合は別明細行で対応する設計が必要。
課題
サブスクプランを適用した場合の割引後金額を顧客に提示してから注文確定させたいが、保存前に金額確認ができなかった。
打ち手
draftOrderCalculate で sellingPlanId を渡し、CalculatedDraftOrderLineItem.sellingPlanApplication で計算結果をプレビューしてUIに表示する。
効果
顧客への見積もり・承認フローにサブスク価格を正確に反映でき、保存前の「確認フェーズ」でミスを防止できる。
技術メモ
draftOrderCalculate は保存を伴わないため、価格確認専用のサンドボックスとして活用できる。

4開発者向け技術ポイント

対象APIバージョン

Admin GraphQL API 2027-01 以降。それ以前のバージョンでは新フィールドは存在しない。

破壊的変更なし

全フィールドは加算的(additive)な追加。既存のアプリは何もしなくても引き続き動作する。

draftOrderComplete は未対応

販売プランを含む下書き注文で draftOrderComplete を呼ぶと userErrors が返る。注文は作成されないため、インボイス送付(draftOrderInvoiceSend)経由でチェックアウトに誘導すること。

対象明細行の制限

販売プランは商品バリアントの明細行のみに適用可能。カスタム明細行・B2B下書き注文・価格上書きのある販売プラン行は非サポート。

サポートされるプラン種別

定期(recurring)および前払い(prepaid)サブスクリプションプランのみ。事前注文(pre-order)・Try Before You Buy など固定請求プランは非サポート。

ミューテーション別の対応状況

draftOrderCreate・draftOrderUpdate・draftOrderCalculate が対応。draftOrderComplete は現時点で未対応(userError を返す)。

Admin GraphQL API 2027-01により、下書き注文にサブスクリプション販売プランを紐付けられるようになったことで、電話・メール受注の定期便代行作成や見積もり確認フローをAPIベースで完全自動化できます。

Source: https://shopify.dev/changelog/add-selling-plans-to-draft-order-line-items-with-the-admin-graphql-api | 公開日: 2026年10月28日