配送プロフィールのWebhook強化:追加のペイロードフィールドを含める
Shopifyのprofiles/update
webhookについて、より包括的なペイロード情報を追加することで、その信頼性と冗長性の低減を図る改善を行いました。
技術的課題と現状分析
以前のprofiles/update
webhooksは、ペイロードにプロフィールIDのみを含んでいました。この最小限のペイロードは、同じ配送プロフィールへの連続した迅速な更新が私たちのwebhook配信システムによってデバウンスされるという問題を引き起こしました。これにより、15分間のウィンドウ内で最初の更新のみがあなたのアプリに届くという状況が発生していました。
具体的な技術的ソリューションの提案
今回、profiles/update
webhooksに加入すると、以下の追加フィールドを受け取ることができます:
-
name
: プロフィールの表示名 -
default
: デフォルトの配送プロフィールであるかどうかを示します -
profile_type
: 配送プロフィールのタイプ -
version
: プロフィールまたはその送料が変更されるたびに増加する整数
実装手順とコード例
強化されたペイロードの構造は次のようになります:
{
"id": 123456789,
"name": "Standard Shipping",
"default": false,
"profile_type": "shipping",
"version": "1"
}
この強化は現在APIバージョンunstable
で利用可能で、次の安定したAPIリリースに含まれる予定です。
パフォーマンス・コスト分析
新たなversion
フィールドはプロフィールの現状を示すフィンガープリントとして機能します。プロフィールまたは関連する送料が変更されるたびに増加し、各webhookがデバウンスされないように一意のペイロードを保証します。
実装時の注意点・ベストプラクティス
配送プロフィールの変更に対応するアプリ、例えば送料の同期、発送最適化、またはキャリア統合などが行えるようになります。特に、以下のような配送設定の迅速な連続変更を行う場合に有用です:
- 重量ベースのレート条件の調整
- ゾーン設定の変更
- 複数の送料の連続した更新
次のステップ・発展案
Webhookの強化は、配送プロフィールの変更をより正確に捉え、アプリに反映することを可能にします。さらなるパフォーマンス向上のためには、この新たなペイロードフィールドを活用したアプリの改良や新機能の開発を検討してみてください。
参考記事: Enhanced delivery profile webhooks now include additional payload fields
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