Facebook (Meta) の注文がネイティブな交換をサポート
ECサイト開発者や運営者がShopifyを利用して、Facebook(現Meta)からの注文を管理するとき、交換注文の処理が課題となることがありました。特に、交換注文を行うためのexchangeLineItems
を追加する工程が、Facebookの注文に対しては適用できないという問題がありました。
技術的ソリューションの提案
2025年8月26日以降に作成されたFacebookの注文に対しては、GraphQL APIを通じてexchangeLineItems
をreturnCreate
への入力として加えることが可能になりました。これにより、Facebookの注文に対する交換処理のためのワークアラウンドを排除できるようになりました。
さらに、同じ日からFacebookの注文は返却手数料もサポートするようになりました。この変更はすべてのサポートされているGraphQL APIバージョンに適用されます。
実装手順とコード例
GraphQL APIを使用してreturnCreate
への入力を行う際、以下のようにexchangeLineItems
を追加します。
mutation { returnCreate(input: { exchangeLineItems: [ ... ] }) { ... } }
パフォーマンス・コスト分析
この変更により、Facebookの注文に対する交換処理のためのワークアラウンドが不要になり、開発者の作業効率が向上します。また、返却手数料のサポートが追加されたことで、より詳細なコスト計算が可能となり、ビジネスの運営効率を向上させます。
実装時の注意点・ベストプラクティス
注意点として、この変更は2025年8月26日以降に作成されたFacebookの注文にのみ適用されます。それ以前の注文に対しては、交換と返却手数料は未対応のままです。そのため、古い注文に対する処理はこれまで通りの方法を続ける必要があります。
次のステップ・発展案
今後は、さらに多くのプラットフォームの注文に対して、交換処理や返却手数料のサポートが拡大されることを期待しています。Shopifyを利用する開発者は、APIのバージョンアップに常に注目し、新機能の追加や改善を積極的に取り入れることで、ECサイトの運営効率を最大化することが可能です。
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