HYDROGEN

Hydrogen v2026.4.0リリース
破壊的変更を徹底解説

APIプロキシの常時有効化と同意管理のサーバーサイド化——移行前に必ず確認を

API バージョン更新Storefront APICustomer Account API2026-01 → 2026-04⚠ Breaking #1APIプロキシ常時有効化proxyStandardRoutesオプション廃止#3649⚠ Breaking #2同意モードのデフォルト化_tracking_consentCookieを廃止サーバーCookieへ移行

Hydrogen v2026.4.0は2026年4月9日にリリースされました。StorefrontおよびCustomer Account APIが2026-04に更新されるとともに、APIプロキシと同意管理に2つの破壊的変更が含まれます。既存のHydrogenストアを運用している開発者はアップグレード前に本記事の移行ポイントを必ず確認してください。

1変更内容のBefore / After図解

Breaking Changes — Before / AfterBEFORE (〜v2026.1.x)APIプロキシproxyStandardRoutes: false で無効化可能storefront未設定でもエラーにならない同意管理JSクライアントサイドCookie_tracking_consent で管理バックエンド同意モードはオプションAFTER (v2026.4.0〜)APIプロキシ常時有効。オプション廃止storefront未設定 → エラーをthrow同意管理サーバーサイドCookieで管理Storefront APIプロキシ経由でセットバックエンド同意モードがデフォルトON

2業務に活かせる具体ユースケース

課題
独自のAPIプロキシ設定をproxyStandardRoutes: falseで無効化していたカスタムHydrogenストアが、v2026.4.0にアップグレードするとビルドエラーまたはランタイムエラーが発生する
打ち手
createRequestHandlerからproxyStandardRoutesオプションを削除し、ロードコンテキストに必ずstorefrontインスタンスを含めるようコードを修正する
効果
APIプロキシが標準化されることでリクエスト処理の一貫性が向上し、メンテナンスコストを削減できる
技術メモ
PR #3649 / #3651 が対象。storefront インスタンスが load context に存在しない場合、リクエストハンドラーがエラーをthrowする仕様となった点に注意
課題
クライアントサイドの_tracking_consent Cookieをもとに独自のトラッキング許可ロジックを実装していたストアで、同意状態の取得が機能しなくなるリスクがある
打ち手
バックエンド同意モード(Backend consent mode)がデフォルトONになったことを前提に、Storefront APIプロキシ経由でサーバーサイドにセットされるCookieを読み取るよう同意管理ロジックを書き直す
効果
サーバーサイドでの同意管理により、クライアントサイドJSによるCookie改ざんリスクが低減し、GDPRやCookieポリシー対応の信頼性が向上する
技術メモ
旧来の_tracking_consent JSクライアントCookieは廃止。移行後はStorefront APIプロキシが同意Cookieをサーバーサイドでセットする仕組みに変わっているため、カスタム同意バナーとの連携コードも要確認
課題
Storefront APIおよびCustomer Account APIのバージョンが2026-04に上がったことで、既存のGraphQLクエリやミューテーションに非互換の変更が生じている可能性がある
打ち手
公式の「Storefront API 2026-04 changelog」と「Customer Account API 2026-04 changelog」を個別に確認し、使用しているフィールドやオペレーションへの影響を洗い出してテストを実施する
効果
早期の影響調査により、本番環境でのサイレント障害を防ぎ、スムーズなバージョンアップを実現できる
技術メモ
元記事では各APIのchangelogリンクが案内されているが、個別の変更内容は本記事には記載なし。必ず公式changelogページを参照すること

3技術者向けポイント

🔴 Breaking: APIプロキシの常時有効化

PR #3649。createRequestHandlerproxyStandardRoutesオプションが完全削除。load contextにstorefrontインスタンスがない場合はエラーがthrowされる。設定ファイルの見直しが必須。

🔴 Breaking: バックエンド同意モードのデフォルト化

PR #3649。_tracking_consent JSクライアントCookieが廃止され、Storefront APIプロキシによるサーバーサイドCookieへ移行。カスタム同意バナーや分析連携コードの修正が必要になる場合がある。

🟢 API バージョン: 2026-04へ更新

PR #3651。StorefrontおよびCustomer Account APIが2026-04に自動更新。個別の変更はStorefront API 2026-04 changelogとCustomer Account API 2026-04 changelogを参照。

📋 移行チェックリスト

proxyStandardRoutesオプションの削除、②load contextへのstorefront追加確認、③_tracking_consent依存コードの洗い出し、④各APIのchangelogでクエリ影響確認、⑤ステージング環境での動作テスト

💬 フィードバック窓口

元記事ではGitHub Discussionsへのコメント・フィードバック・提案を公式に案内。移行中に不明点があればコミュニティへの投稿も選択肢。

⚠ 注意: 本記事の範囲外の変更

Storefront API 2026-04・Customer Account API 2026-04の個別変更内容は本記事では取り上げていない。ストアへの影響は各公式changelogで必ず確認すること。

変更項目 旧動作 新動作 Breaking
Storefront / CA API バージョン 2026-01 2026-04 要確認
APIプロキシ (proxyStandardRoutes) オプションで無効化可 常時有効・オプション廃止 Breaking
同意管理 Cookie _tracking_consent (JSクライアント) サーバーCookie (Storefront APIプロキシ) Breaking
バックエンド同意モード オプション (デフォルトOFF) デフォルトON Breaking
Hydrogen v2026.4.0へのアップグレードでは「APIプロキシの常時有効化」と「サーバーサイド同意管理のデフォルト化」という2つの破壊的変更への対応が必須であり、ステージング環境での十分な検証を経てから本番適用することを強く推奨します。

Source: https://shopify.dev/changelog/hydrogen-april-2026-release | 公開日: 2026年4月9日