API CHANGE

配送プロファイルAPI廃止予告
マーケット駆動型配送への移行

マーケット単位で配送を設定する新モデルの導入により、レガシーAPIは読み書き両方で機能しなくなります

LEGACY MODELdeliveryProfiledeliveryProfileCreatedeliveryProfileUpdatedeliveryProfileRemove機能停止(書込無効・読込陳腐化)MIGRATEMARKET-DRIVEN MODELMarkets APIマーケット単位の配送設定Contextual Feedsコンテキスト商品フィードApp-owned Profileアプリ所有プロファイル(継続)⚠ 要: 移行ガイド確認

2026年7月1日付けのChangelog通知により、マーケット駆動型配送(market-driven shipping)を有効にしたショップに対して、Admin GraphQL APIのマーチャント所有配送プロファイル系フィールド・ミューテーションが事実上機能しなくなります。書き込みはエラーなく成功するように見えても実際の設定には反映されず、読み込みは古いスナップショットを返す可能性があります。該当APIを利用しているアプリ開発者は、Shopify公式の移行ガイドに従い、Markets APIなどへの対応が必要です。

WHAT CHANGED

01何が変わったのか:影響を受けるAPIの全体像

Shopifyはショップの配送設定をマーチャントが所有する「レガシー配送プロファイル」からマーケット単位で管理する新モデルへ移行中です。マーケット駆動型配送が有効なショップでは、以下のAdmin GraphQL APIが実質的に無効になります。

APIフィールド / ミューテーション 種別 影響
deliveryProfile Query 古いスナップショットを返す可能性あり
deliveryProfiles Query 同上
deliveryProfilesCount Query 同上
deliveryProfileLocationGroup Query 同上
deliveryProfileLocationGroups Query 同上
deliveryProfileCreate Mutation エラーなく成功するが設定に反映されない
deliveryProfileUpdate Mutation 同上
deliveryProfileRemove Mutation 同上

※ アプリ所有(app-owned)の配送プロファイルAPIはこの変更の対象外であり、引き続き従来どおり機能します。

HOW IT WORKS

02新旧モデルの仕組み比較

BEFOREアプリMerchant-owned Delivery Profile APIショップ全体の配送設定全マーケット共通の配送プロファイル旧モデルNEWAFTERアプリMarkets API / Contextual FeedsMarket AMarket Bマーケットごとの個別配送設定新モデルUSE CASES

03業務に活かせる具体的ユースケース

課題
配送管理アプリがdeliveryProfileUpdateで送料を更新しているが、マーケット駆動型配送を有効にしたショップで設定が反映されなくなった
打ち手
まず移行ガイドの「マーケット駆動型配送の検出方法」で対象ショップかを判定し、該当する場合はMarkets APIの配送設定エンドポイントへ処理を切り替える
効果
ショップの実際の設定が正しく更新され、マーチャントが意図した送料がリアルタイムで反映されるようになる
技術メモ
Mutation実行時にエラーが返らないため、テストだけでは問題を検知できない。移行前に必ずショップ種別チェック処理を実装すること
課題
マルチマーケット運用店舗向けに地域別送料を表示するアプリが、deliveryProfilesクエリから取得したデータを使っているが、古いスナップショットが返る
打ち手
Markets APIまたはContextual Product Feedsを使い、マーケットコンテキストを明示した上で配送情報を取得するよう実装を変更する
効果
各マーケットの最新配送ルールが正確に取得でき、購入者へ誤った送料を提示するリスクがなくなる
技術メモ
Contextual Product Feedsはユースケースによって適用可否が異なるため、公式移行ガイドで自社ユースケースへの該当を確認してから採用すること
課題
フルフィルメントアプリがdeliveryProfileCreateでショップごとに配送プロファイルをプロビジョニングしているが、新規作成が機能しなくなる恐れがある
打ち手
アプリ所有(app-owned)配送プロファイルへの移行を検討する。app-owned profilesはこの変更の影響を受けず、引き続きAPIで管理可能
効果
API機能停止の影響を受けずにフルフィルメントロジックを継続稼働させられ、マーケット駆動型配送への完全移行後もアプリが正常動作する
技術メモ
app-owned profileとmerchant-owned profileは別概念。所有権の違いによりAPIの挙動が異なる点に注意して設計すること
DEV NOTES

04技術者が押さえるべき5つのポイント

注意サイレント失敗に要注意

Mutationはエラーを返さず成功レスポンスを返しますが、実際には設定が反映されません。自動テストやモニタリングでこの挙動を検知できない可能性があります。

確認ショップ種別の検出が必須

マーケット駆動型配送を使っているショップかどうかを、APIコールより前に判定するロジックが必要です。移行ガイドに検出方法が記載されています。

継続app-owned profileは影響なし

アプリ所有の配送プロファイルAPIは変更の対象外です。フルフィルメントアプリなどでapp-owned profileを使っている場合は対応不要です。

移行先3つの移行先オプション

移行ガイドはユースケースに応じて①Markets API ②Contextual Product Feeds ③app-owned delivery profilesの3つの移行先を案内しています。

重要読み込みも信頼不可に

書き込みだけでなく読み込みも古いスナップショットを返す可能性があります。配送設定の表示・比較処理にもレガシーAPIを使っている場合は対象です。

マーケット駆動型配送を有効にしたショップでは既存の配送プロファイルAPIが読み書き両方で機能しなくなるため、該当ショップを検出するロジックを追加し、Markets APIまたはContextual Product Feedsへの移行を早急に進めることで、設定ミスによる誤送料・フルフィルメント障害のリスクを防ぐことができます。

Source: https://shopify.dev/changelog/merchant-owned-delivery-profile-apis-are-deprecated-for-market-driven-shipping | 公開日: 2026年7月1日