SECURITY UPDATE

期限付きオフラインアクセストークン移行:2027年1月が最終期限

非準拠の公開アプリはApp Store掲載停止・API 403エラーへ。今すぐ移行計画を。

期限なしトークンNon-expiringOffline Token⚠ 2027/1/1以降NG期限付きトークンExpiring Offline Token+ Client Credentials✓ 準拠・推奨構成移行必須→

対象は既存の公開アプリ(Public Apps)で、期限なしオフラインアクセストークンをいまも使用しているもの。2027年1月1日を境に段階的なペナルティが発動します。カスタムアプリおよびマーチャント作成アプリは対象外。移行が完了していないアプリは最終的に2027年4月1日からAdmin APIで HTTP 403 が返るようになります。

1段階的ペナルティのタイムライン

2026/4/1〜新規アプリは 既に適用済み2027/1/1App Store掲載停止新規インストール停止既存利用は4/1まで継続2027/1/15管理画面に警告表示マーチャントへのサービス中断リスク通知2027/4/1HTTP 403Admin API完全ブロック
日付 ペナルティ内容 影響範囲
2027年1月1日 App Storeから掲載削除・新規インストール停止 非準拠の公開アプリ全て
2027年1月15日 Shopify管理画面にサービス中断リスク警告を表示 非準拠アプリを利用するマーチャント
2027年4月1日 Admin APIリクエストにHTTP 403を返却 期限なしトークンを使った全APIコール

2新機能:クライアントクレデンシャルアクセス

アプリバックエンド秘密鍵で署名したリクエストShopify OAuthClient Credentials Flow短期トークン発行リフレッシュトークン不要✓ マーチャントがアプリを開いていなくてもバックエンドが自律的にアクセス回復リフレッシュトークンなしで新鮮な短期アクセストークンを取得可能

新しいクライアントクレデンシャルアクセスでは、アプリの秘密鍵で署名したリクエストを送ることで、マーチャントがアプリを開くのを待たずにバックエンドが新しい短期トークンを取得できます。リフレッシュトークンは不要です。

3業務に活かせる具体ユースケース

課題
夜間バッチで在庫同期を行っているアプリが、トークン失効後にマーチャントが再ログインするまで処理が止まってしまう
打ち手
クライアントクレデンシャルフローを実装し、バックエンドが秘密鍵署名リクエストで短期トークンを自律取得するよう変更する
効果
マーチャントの操作不要で夜間処理が継続。SLA違反リスクを大幅に低減できる
技術メモ
公式マイグレーションガイドの「トークン取得更新」ステップに従い、既存インストール分のトークンも一括置換が必要
課題
複数マーチャントへ同時にAPIリクエストを送るSaaS型アプリで、期限なしトークンをDBに保存しているため2027年4月以降に全テナントで403が発生するリスクがある
打ち手
トークンストレージの仕組みを期限付きトークン+有効期限メタデータ管理に刷新し、有効期限前に自動更新するジョブを組み込む
効果
テナント単位での突然の機能停止を防ぎ、マーチャントへの影響をゼロに抑えられる
技術メモ
移行ガイドの「既存インストールの移行」「トークンストレージと更新ハンドリングの検証」の両ステップが対象
課題
2027年1月15日以降、マーチャントのShopify管理画面に警告が表示されるとアプリへの信頼が低下し、アンインストールが増加する恐れがある
打ち手
2026年末までに移行を完了させ、準拠済みであることをアプリのリリースノートや通知でマーチャントに積極的に伝える
効果
警告表示を回避してブランド毀損を防ぎ、既存マーチャントの継続利用率を守れる
技術メモ
2026年4月1日以降に作成されたアプリはすでに要件適用済みのため、既存の古いアプリのみが対象

4技術者が押さえるべき5つのポイント

対象スコープの確認

カスタムアプリおよびマーチャント作成アプリは対象外。2026年4月1日以降に新規作成した公開アプリはすでに適用済み。今回影響を受けるのはそれ以前からある既存の公開アプリのみ。

クライアントクレデンシャルフローの実装

秘密鍵による署名リクエストで短期トークンを取得する新フロー。リフレッシュトークン不要のため、バックエンドが単独でアクセス回復できる。詳細は公式マイグレーションガイド参照。

移行の3ステップ

公式ガイドが示す手順は①トークン取得ロジックの更新、②既存インストール分のトークン移行、③トークンストレージと更新ハンドリングの検証。全ステップの完了が必要。

HTTP 403の発生タイミング

2027年4月1日から、期限なしオフラインアクセストークンを使ったAdmin APIリクエストがHTTP 403を返す。2027年1月1日〜3月31日は既存インストールのAPIは引き続き動作するが、新規インストールは不可。

マーチャント側の警告表示

2027年1月15日から、非準拠アプリを利用しているマーチャントのShopify管理画面にサービス中断リスクの警告が表示される。アプリ提供者としてこれより前に移行を完了させることが重要。

APIバージョン・料金への言及

元記事に対象APIバージョンや追加料金に関する記載はなし。詳細は公式Changelogおよびマイグレーションガイドで最新情報を確認すること。

2027年1月1日のApp Store掲載停止・2027年4月1日のHTTP 403ブロックを回避するには、期限付きオフラインアクセストークンとクライアントクレデンシャルフローへの移行を2026年末までに完了させることが不可欠です。

Source: https://shopify.dev/changelog/migrate-to-expiring-offline-access-tokens-before-january-2027 | 公開日: 2026年10月27日