PAYMENTS APPS

決済アプリのmTLS証明書更新
2026年6月15日対応ガイド

標準検証なら対応不要 / カスタム検証は6月15日までに修正必須

ShopifymTLSクライアント証明書を提示Payments App証明書を検証(パートナー側)新証明書同一CA署名 / 6/15〜現証明書の有効期限: 2026年7月24日

Shopifyは2026年6月15日より、Payments Appがリクエスト発信元をShopifyと確認するために使用するmTLSクライアント証明書を更新します。新証明書は現行と同じ認証局(CA)によって署名されているため、標準的なmTLS検証を使用している場合は何も対応不要です。一方、証明書のCN(Common Name)などの個別フィールドを独自ロジックで検証しているアプリは、2026年6月15日までに検証ロジックの更新が必要です。

1変更の背景と全体像

タイムライン現行証明書 (稼働中)〜 2026年7月24日失効新証明書に切替2026年6月15日〜現行証明書 失効2026年7月24日⚠ 対応期限カスタム検証は6/15までに修正

2対応要否の判断フロー

Payments Appを開発・運営している?CN等の証明書固有フィールドをカスタム検証している?YESNO対応必要6/15までに検証ロジック更新対応不要標準CA検証のみなら影響なし

3業務・開発で活かせるユースケース

課題
セキュリティ強化目的で証明書のCN値を独自コードでハードコードチェックしており、このまま6月15日を迎えると新証明書を拒否して決済が止まる恐れがある。
打ち手
CN等の固定値チェックを削除し、CAによる署名チェックのみに切り替える。または新証明書の詳細(公式ドキュメントの「certificate details」参照)をもとに許容する値を更新する。
効果
証明書更新のたびに改修が発生するリスクを排除でき、長期的な保守コストを削減できる。
技術メモ
公式は標準mTLS検証(CA署名確認)への移行を推奨。CA自体は変わらないため、信頼チェーン検証のみなら無修正で通過する。
課題
複数のPayments Appを運営するパートナーが、影響範囲を素早く特定できず、どのアプリを優先的に確認すべきか判断できない。
打ち手
mTLS検証コードが含まれるアプリ一覧を棚卸しし、CN・SANなど証明書固有フィールドを参照している箇所をgrepや静的解析で洗い出す。
効果
修正が必要なアプリとそうでないアプリを明確に分類でき、6月15日の期限に向けた開発リソースを適切に配分できる。
技術メモ
検索キーワード例: `getSubjectDN`, `getCN`, `subject.commonName`, `peer_certificate` など言語・フレームワーク依存のAPI名で検索するとヒットしやすい。
課題
新証明書への切替後に問題が発生した場合、本番決済への影響を最小化しながら迅速に原因を特定したい。
打ち手
6月15日以降のmTLSハンドシェイクエラーをアラートで検知できるよう、サーバーログや監視ツールに証明書関連エラー(TLS handshake failed等)の通知設定を事前に追加しておく。
効果
万一エラーが発生してもリアルタイムで検知でき、決済停止時間を最小化できる。
技術メモ
元記事には具体的なロールバック手順の記載なし。問題発生時はShopify Partnersサポートへ速やかに連絡することを推奨。

4技術者が押さえておくべきポイント

項目 内容 対応要否
対象 Payments Appのみ(通常のStorefront/Admin APIには言及なし)
切替日 2026年6月15日(新証明書の使用開始) カスタム検証者は期限
現行証明書失効 2026年7月24日 それまでに対応完了必須
CA(認証局)の変更 なし。新旧ともに同一CAが署名 標準検証なら影響なし
カスタム検証の定義 CN・その他証明書固有フィールドを独自ロジックでチェックしている場合 要対応(6/15まで)
詳細証明書情報 公式ドキュメントの「certificate details」ページに記載あり カスタム検証者は要確認
Liquid / テーマへの影響 記載なし(バックエンドのPayments Appに限定した変更)
⚠ 独自検証を使っている場合のチェックリスト
  • CN(Common Name)のハードコード比較をしていないか確認する
  • 証明書のシリアル番号・有効期限・フィンガープリントを直接比較していないか確認する
  • 更新後の証明書詳細を公式ドキュメントで確認し、許容値を更新する
  • ステージング環境で6月15日以前に検証テストを完了させる
  • 本番への反映は6月15日の新証明書切替より前に完了させること

Shopify Payments Appの信頼性を維持するため、2026年6月15日の証明書切替前に独自のmTLS検証ロジックを見直し、同一CA署名の新証明書を確実に受け入れられる状態に整備しておきましょう。

Source: https://shopify.dev/changelog/mtls-client-certificate-renewal-for-payments-apps | 公開日: 2026年4月16日