購入後にモーダルを表示する
1. 技術的課題の定義と現状分析
Shopifyストアのユーザーエクスペリエンスを向上させるためには、購入後のユーザー行動に対するフィードバックを提供することが重要です。しかし、これまでのShopify APIでは、購入後にカスタムモーダルを表示する機能が提供されていませんでした。これにより、ユーザーに追加の情報を提供したり、特定のアクションを促すための手段が限定されていました。
2. 具体的な技術的ソリューションの提案
新たにpaymentSessionModal
というmutationがShopify APIに追加されました。これにより、購入後にユーザーにモーダルを表示し、追加の情報を提供することが可能になります。例えば、QRコードを表示してユーザーにスキャンさせたり、外部デバイスでのアクション完了を促すメッセージを表示することができます。
3. 実装手順とコード例
まず、GraphQLエンドポイントに対してmutationを送信します。例えば、以下のようなコードを使用することができます。
```javascript mutation { paymentSessionModal(id: "gid://shopify/PaymentSession/1", input: { title: "QR Code", bodyHtml: "Please scan the QR code to complete the process.
", actionLink: { text: "Scan QR Code", url: "https://your-website.com/qr-code" } }) { paymentSession { id } userErrors { field message } } } ```上記のコードでは、mutationの`id`としてPaymentSessionのIDを指定し、`input`オブジェクトでモーダルの内容を設定しています。`title`はモーダルのタイトル、`bodyHtml`はモーダルの本文、`actionLink`はモーダルに表示するアクションリンクのテキストとURLを指定します。
4. パフォーマンス・コスト分析
この新機能は、ユーザーエクスペリエンスを向上させるための強力なツールとなります。しかし、不適切な使用はユーザー体験を阻害する可能性もあります。したがって、ユーザーの行動や反応を適切に測定し、モーダルの使用が目的に合致していることを確認することが重要です。
5. 実装時の注意点・ベストプラクティス
モーダルは強力なツールですが、適切に使用しないとユーザーエクスペリエンスを損なう可能性があります。ユーザーにとって価値のある情報を提供し、ユーザーのアクションを明確に指示することが重要です。また、モーダルは必要な場合にのみ表示することがベストプラクティスとされています。
6. 次のステップ・発展案
今後、この機能を利用して、より個別化されたユーザーエクスペリエンスを提供するための機能開発が考えられます。例えば、特定の商品を購入したユーザーに対して、関連商品や特典情報をモーダルで表示するなどのアプローチが可能になります。
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