バルクオペレーション向け新たなクエリの導入

ShopifyのAdmin APIにおけるバルクオペレーションの取得や管理を助ける新たなGraphQLクエリが導入されました。これにより、バルクオペレーションの一覧取得や特定のバルクオペレーションの詳細情報を取得することが可能になります。

技術的課題と現状分析

従来のShopify APIでは、最新のバルクオペレーションのみを取得することが可能でした。これは、過去のバルクオペレーションの情報を参照したい場合や、特定の条件でバルクオペレーションを検索したい場合に不便でした。また、バルクオペレーションの一覧を取得してそれらをページングする機能も提供されていませんでした。

新たな技術的ソリューションの提案

新たに導入されたGraphQLクエリにより、バルクオペレーションの取得や管理がより柔軟になります。具体的には「bulkOperations」と「bulkOperation」という2つのクエリが新たに追加されました。

  • 「bulkOperations」: すべてのバルクオペレーションのページネーションリストを返すコネクションベースのクエリ。フィルタリングやソートオプションが完備されています。
  • 「bulkOperation」: IDにより特定のバルクオペレーションを取得するためのシングルオブジェクトクエリ。

実装手順とコード例

バルクオペレーションの一覧とフィルタリング

「bulkOperations」を使用してバルクオペレーションの一覧を取得し、特定の条件でフィルタリングします。以下にGraphQLのコード例を示します。


query {
  bulkOperations(
    first: 10
    query: "status:completed operation_type:query created_at:>2025-10-10"
    sortKey: CREATED_AT
    reverse: true
  ) {
    edges {
      node {
        id
        status
        query
        createdAt
        completedAt
        url
      }
    }
    pageInfo {
      hasNextPage
      hasPreviousPage
    }
  }
}

特定のバルクオペレーションの取得

「bulkOperation」を使用してIDにより特定のバルクオペレーションを取得します。以下にGraphQLのコード例を示します。


query {
  bulkOperation(id: "gid://shopify/BulkOperation/123456789") {
    id
    status
    query
    createdAt
    completedAt
    url
    errorCode
  }
}

パフォーマンス・コスト分析

新たなクエリの導入により、バルクオペレーションの一覧取得や特定のバルクオペレーションの詳細情報取得が可能になりました。これにより、過去のバルクオペレーションを参照したり、特定の条件でバルクオペレーションを検索したりすることが可能になり、デバッグの効率が向上します。また、一覧のページング機能により、大量のバルクオペレーションを効率的に管理することが可能になります。

実装時の注意点・ベストプラクティス

既存のバルクオペレーションワークフローを使用している場合、新たなクエリの導入による変更は必要ありません。ただし、「currentBulkOperation」は非推奨となりますので、新たなクエリへの移行を検討してください。

次のステップ・発展案

新たなクエリの詳細なガイドはBulk Operations Queries Guideで参照できます。今後の開発では、新たなクエリを活用したバルクオペレーションの効率的な管理を進めていきましょう。

参考記事: New Queries for Bulk Operations

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