アプリ所有のメタフィールドとメタオブジェクトのパブリックアクセスが無効化されました
ShopifyのAPIがどのように進化し続けているかを理解することは、中級エンジニアや技術責任者にとって不可欠です。今回取り組むのは、アプリ所有のメタフィールドとメタオブジェクトに対するパブリックアクセスの無効化という新たな変更です。
技術的課題の定義と現状分析
Shopifyは昨年、メタフィールドとメタオブジェクトのアクセスを簡素化すると発表しました。これにより、PUBLIC
アクセスがアプリ所有のメタフィールドとメタオブジェクトから削除され、PUBLIC_READ_WRITE
はMERCHANT_READ_WRITE
に、PUBLIC_READ
はMERCHANT_READ
に変更されました。
具体的な技術的ソリューションの提案
この変更に対応するため、アプリが他のアプリからメタフィールドやメタオブジェクトにアクセスできるようにする必要があります。これは、アプリの予約されたネームスペースを使用するのではなく、カスタムネームスペースに移行することで実現可能です。カスタムネームスペースでは広範なアクセスオプションが可能となり、特定のアプリに限定されることはありません。
実装手順とコード例
以下はカスタムネームスペースへの移行の基本的な手順となります。
- まず、新しいカスタムネームスペースを作成します。
- 次に、各メタフィールドとメタオブジェクトを新しいネームスペースに移動します。
- 最後に、アプリ内のコードを更新し、新しいネームスペースを参照するようにします。
具体的なコードの変更は次のようになります。
// 旧コード metafield = shopifyAPI.metafield.get('my_app_namespace', 'my_metafield_key'); // 新コード metafield = shopifyAPI.metafield.get('my_custom_namespace', 'my_metafield_key');
パフォーマンス・コスト分析
この変更はパフォーマンスには影響を及ぼさず、コストも増加しません。しかし、コードの更新は必須であり、これには時間とリソースが必要となります。
実装時の注意点・ベストプラクティス
実装時には、以下の点に注意してください。
- 新しいネームスペースを作成する際、既存のメタフィールドやメタオブジェクトと衝突しないようにします。
- コードを更新する際、旧ネームスペースを参照しているすべての箇所を確認します。
- 可能な限りテスト環境で変更を行い、本番環境へのデプロイ前に十分なテストを行います。
参考記事: Public access for app owned metafields and metaobjects is now disabled
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