API UPDATE

MetaobjectAdminAccess列挙型
廃止値の削除と対応ガイド

PRIVATE・PUBLIC_READ はすでに機能しない「幽霊値」——今こそコードを整理するタイミング

MetaobjectAdminAccessPRIVATE(廃止)PUBLIC_READ(廃止)MERCHANT_READMERCHANT_READ_WRITE削除後(値なし)(値なし)MERCHANT_READ ✓MERCHANT_READ_WRITE ✓削除

このAPIアップデートはShopify GraphQL Admin APIを利用するすべての開発者を対象としています。2026年5月20日より、MetaobjectAdminAccess列挙型のPRIVATEおよびPUBLIC_READ値が廃止扱いとなり削除されます。これらの値はすでにAPIから返されることがなく、実際のアクセス動作を正確に反映していないため、コードの整合性向上のため自発的な対応が推奨されています。

1変更内容のBefore / After図解

Before(変更前)After(変更後)enum MetaobjectAdminAccess {PRIVATE ← 廃止・削除PUBLIC_READ ← 廃止・削除MERCHANT_READMERCHANT_READ_WRITE}enum MetaobjectAdminAccess {MERCHANT_READ ✓ 有効MERCHANT_READ_WRITE ✓ 有効(PRIVATE / PUBLIC_READ は 完全に削除)}

2業務に活かせる具体的ユースケース

課題
既存のメタオブジェクト定義作成スクリプトで access: PRIVATE を指定しているが、実際にどんな権限が付与されているか曖昧になっている
打ち手
スクリプト内の PRIVATE 指定を MERCHANT_READ または MERCHANT_READ_WRITE のいずれかに明示的に書き換える
効果
意図したアクセス制御が確実に適用され、将来的な廃止値削除後もエラーが発生しない安全なコードになる
技術メモ
GraphQL Mutation metaobjectDefinitionCreate / metaobjectDefinitionUpdateadminAccess 引数が対象。変更は任意だが早期対応推奨
課題
サードパーティアプリやカスタムアプリが PUBLIC_READ を使ってメタオブジェクト定義を照会・参照しているが、実際にどのデータが公開されているか把握できていない
打ち手
アプリのコードベースを検索し PUBLIC_READ の使用箇所を洗い出し、実際のアクセス要件に合わせて有効な列挙値に置き換える
効果
実際のアクセス動作と定義が一致し、意図しないデータ露出リスクを排除できる
技術メモ
APIはすでに PRIVATE / PUBLIC_READ を返していないため、これらを期待するロジックは現状でも機能不全の可能性がある
課題
CI/CDパイプラインのスキーマ検証ステップでGraphQLスキーマの列挙値チェックを行っており、廃止値が削除された際にビルドが失敗するリスクがある
打ち手
今のうちにGraphQLクライアントのコード生成設定・型定義ファイルを更新し、PRIVATE / PUBLIC_READ の参照を除去する
効果
スキーマから値が完全削除されたタイミングでもビルドエラーが起きず、継続的デプロイメントが安定する
技術メモ
Apollo・urql・Relay などのコード生成ツールを利用している場合は型ファイルの再生成と差分確認を行うこと

3技術者向け確認ポイント

確認項目 詳細 優先度
影響する列挙型 MetaobjectAdminAccessPRIVATEPUBLIC_READ の2値 要確認
現状のAPI挙動 廃止値はすでにAPIから返されない。指定しても実際のアクセス動作に反映されていない 要確認
必須対応か 元記事では「必須変更はない(no required changes)」と明記。ただしコードの明確性とアクセス問題防止のため推奨 推奨
有効な代替値 MERCHANT_READ(読み取り専用)/ MERCHANT_READ_WRITE(読み書き)。用途に応じて選択 対応方法あり
影響範囲の調査方法 コードベースを PRIVATE / PUBLIC_READ でgrepし、GraphQL mutation・query・型定義ファイルを洗い出す 調査推奨
APIバージョン 元記事に具体的なバージョン記載なし。最新のAdmin API仕様を公式ドキュメントで確認すること 要確認
🔍 コードベースの調査コマンド例(参考)

以下はあくまで調査の起点となる検索パターンです。環境に合わせて適宜調整してください。

grep -r "PRIVATE\|PUBLIC_READ" ./src --include="*.graphql" --include="*.ts" --include="*.js"

ヒットした箇所を確認し、MetaobjectAdminAccess に関連するものだけを対象に修正してください。

メタオブジェクトのアクセス制御を実態に合った値で明示することで、将来的なAPI整合性リスクをゼロにし、Shopify Admin APIのアップグレードに強い堅牢なコードベースを維持できます。

本記事はShopify公式ではなく独立系メディア「compass」による解説です。仕様の最終確認は必ずShopify公式ドキュメントをご参照ください。

Source: https://shopify.dev/changelog/removing-deprecated-private-and-publicread-enums-on-metaobject-definitions | 公開日: 2026年5月20日