APIを用いたFulfillmentオーダーの再ルーティングが可能に

Shopifyストアにおいて、商品のフルフィルメント（商品の受注から発送までの一連の流れ）はビジネスの核心部分を占めます。しかし、あるロケーションで在庫切れが発生した場合や配送戦略に基づいてフルフィルメントのロケーションを最適化したい場合、APIを使って効率的にフルフィルメントオーダーを再ルーティングする方法が求められていました。

GraphQL APIの新機能：fulfillmentOrdersReroute

Shopifyは、このような課題を解決するために、Admin GraphQL APIにfulfillmentOrdersRerouteという新たなミューテーションを導入しました。このミューテーションにより、ショップの配送戦略に基づいてフルフィルメントオーダーを最適なロケーションに移動することが可能となります。これにより、APIとAdminが同じ機能を提供することで、開発者にとっての一貫性と柔軟性が向上します。

また、このミューテーションを使用することで、再ルーティングから除外するロケーションを指定することも可能です。逆に、フルフィルメントオーダーの変更を検討する一連のロケーションを定義することもできます。

実装例

以下に、この新しいミューテーションを使用した実装例を示します。

mutation {
  fulfillmentOrdersReroute(
    fulfillmentOrderIds: ["gid://shopify/FulfillmentOrder/12345678"],
    excludedLocationIds: ["gid://shopify/Location/456789"]
  ) {
    movedFulfillmentOrders {
      # FulfillmentOrder fields
    }
    userErrors {
      field
      message
    }
  }
}

上記のコードでは、指定されたフルフィルメントオーダーを、指定したロケーションを除外した上で最適なロケーションに再ルーティングします。各フィールドの詳細については、Shopifyの公式ドキュメンテーションを参照してください。

パフォーマンス・コスト分析

この新機能を利用することで、在庫切れなどの問題が発生した場合でも、フルフィルメントオーダーをスムーズに再ルーティングすることが可能になります。これにより、顧客への配送遅延を防ぎ、顧客満足度を維持することが期待できます。

実装時の注意点・ベストプラクティス

再ルーティングを行う際、指定するロケーションIDは正確に設定する必要があります。間違ったIDを指定すると、予期しない問題が発生する可能性があります。

次のステップ・発展案

フルフィルメントオーダーの再ルーティングは、ビジネスの効率化に大いに寄与します。今後はこの機能のさらなる活用法を模索し、フルフィルメントプロセスの最適化を図っていきましょう。

参考記事: Rerouting Fulfillment Orders is now possible via API