「Shop Component」によるShop Pay決済情報のGraphQLクエリ導入
Shopifyストアの決済処理の制御とデータ取得の精度向上に新たな進展がありました。Shopify開発者がShop Payの決済情報を直接GraphQLクエリを使用して取得できるようになったのです。この機能は、「Shop Component」を使用している事業者に限り提供されます。
技術的課題と現状分析
従来、決済情報の取得は複雑なプロセスが必要で、データの正確性に影響を与える可能性がありました。また、カスタムのsource_identifier
やShop Pay決済リクエストレシートトークンを指定して情報にアクセスすることは困難で、これが決済処理のワークフローの合理化を妨げていました。
具体的な技術的ソリューションの提案
この問題を解決するために、Shopifyは開発者がShop Payの決済リクエストの詳細とステータスを直接GraphQLクエリを通じて取得できる新機能を導入しました。これにより、カスタムのsource_identifier
やShop Pay決済リクエストレシートトークンを使用して決済情報に簡単にアクセスでき、決済処理のワークフローの効率化とデータ取得の精度向上が可能になります。
実装手順とコード例
具体的な実装方法は以下の通りです。
1. GraphQLクエリを作成します。このクエリは、source_identifier
またはShop Pay決済リクエストレシートトークンによって指定された決済情報を取得します。
2. このクエリを使用して、Shopifyサーバーにリクエストを送信します。
3. レスポンスを受け取り、必要なデータを解析します。
以下は実際のコード例です。
// GraphQLクエリの作成
const query = `{
shopPaymentRequest(id: "source_identifier_or_receipt_token") {
id
status
...
}
}`;
// リクエストの送信
const response = await fetch('/graphql', {
method: 'POST',
headers: { 'Content-Type': 'application/json' },
body: JSON.stringify({ query }),
});
// レスポンスの解析
const { data } = await response.json();
パフォーマンス・コスト分析
この新機能により、決済情報の取得プロセスが大幅に短縮され、開発者の作業時間が削減されます。また、データの精度も向上し、エラーや誤解を防ぐことができます。これにより、ユーザーエクスペリエンスの向上とコスト削減が期待できます。
実装時の注意点・ベストプラクティス
この機能は、「Shop Component」を使用している事業者に限り提供されています。また、機能の使用にはGraphQLの知識が必要です。GraphQLのクエリの作成と解析に慣れていない場合は、まず基本的な操作を理解することが重要です。
次のステップ・発展案
今後は、この新機能を活用して、決済処理のワークフローをさらに効率化し、データ取得の精度を向上させることが期待されます。また、この機能を他のシステムと統合することで、より多機能なECサイトの開発が可能になるでしょう。
参考記事: Shop Component: Shop Pay Payment Request Receipt queries
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