`_shopify_country`クッキーが設定されなくなります
技術的課題の定義と現状分析
2025年8月15日より、Shopifyでは、マーチャントのストアフロントやチェックアウトにて`_shopify_country`クッキーの設定を廃止します。これまで、このクッキーは顧客の地理的位置を判定するために利用されてきました。しかし、その設定が停止されることで、顧客の位置情報を取得する新たな方法が求められるようになります。
具体的な技術的ソリューションの提案
顧客の位置情報を取得するための新たな手段として、ShopifyはCustomer Privacy APIのgetRegion
メソッドを推奨しています。顧客の地域コードを確認するために使用されるこのメソッドは、これまでのクッキーによる方法よりも信頼性が高いとされています。
実装手順とコード例
以下にJavaScriptのコード例を示します。
window.Shopify.loadFeatures([
{
name: 'consent-tracking-api',
version: '0.1',
},
], function (error) {
if (error) {
throw error;
}
// "CAON"
let region = window.Shopify.customerPrivacy.getRegion();
// "CA"
let country = region.slice(0,2);
});
このコードは、Customer Privacy APIをロードし、その中の`getRegion`メソッドを使用して顧客の地域コードを取得しています。さらに、2文字で国コードを取得するために、取得した地域コードの最初の2文字を切り出しています。
パフォーマンス・コスト分析
この新しい方法は、クッキーを設定するよりも信頼性が高く、取得した位置情報の精度も向上します。また、APIの使用により、顧客のプライバシーを守る一方で、必要な情報を取得することが可能となります。ただし、APIの呼び出しにはコストが発生するため、その点を考慮する必要があります。
実装時の注意点・ベストプラクティス
新しい地域コード取得方法の実装時には、エラーハンドリングを忘れないようにしましょう。APIの呼び出しに失敗した場合、適切なエラーメッセージを表示するようにすることで、問題の早期発見と対応が可能となります。
次のステップ・発展案
APIを利用した顧客の位置情報取得は、顧客に対するパーソナライズされたサービス提供に役立ちます。今後は、取得した位置情報を元に、地域に応じた商品推奨やキャンペーン情報の表示など、更なるカスタマイズを行うことが可能となります。
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`productCreate`が`userErrors`として入力エラーを提示します