ShopifyのStorefront APIカートがギフトカードの追加をサポート
ShopifyのStorefront APIのバージョン2025-10以降、すでに適用されたギフトカードを置き換えることなく、カートにギフトカードを追加することができるようになりました。これは、ECサイトのユーザビリティとコンバージョン率を向上させるための重要なステップです。しかし、この新たな機能はどのように実装されるのでしょうか?以下にその詳細を解説します。
技術的課題と現状分析
従来、ShopifyのStorefront APIでは、新たにギフトカードをカートに追加する際、既に適用されたギフトカードが置き換えられる問題がありました。これにより、ユーザーは複数のギフトカードを順序良く適用する必要があり、ショッピング体験が複雑化していました。
具体的な技術的ソリューションの提案
バージョン2025-10では、この問題を解決するためにGraphQL Storefront APIが改善され、複数のギフトカードを簡単にカートに追加できるようになりました。これにより、ユーザーはギフトカードを一度に複数適用し、ショッピング体験を一層スムーズにすることが可能となります。
実装手順とコード例
カートが作成された後、cartGiftCardCodesAddミューテーションを実行してカートに一つまたは複数のギフトカードを追加します。具体的な手順は以下のとおりです。
1. カートを作成します。
2. cartGiftCardCodesAddミューテーションを実行します。引数としてカートIDとギフトカードコードのリストを渡します。
以下に、具体的なコード例を示します。
mutation {
cartGiftCardCodesAdd(cartId: "Z2lkOi8vc2hvcGlmeS9DYXJ0LzEzNzYxMzczNzY=", giftCardCodes: ["ABC123", "DEF456"]) {
cart {
id
}
userErrors {
field
message
}
}
}
パフォーマンス・コスト分析
この新機能の導入は、サーバー側のリソース使用量にはほとんど影響しません。一方で、ユーザビリティの向上によりコンバージョン率が改善し、結果的には売上増加につながる可能性があります。
実装時の注意点・ベストプラクティス
この新機能を実装する際は、エラーハンドリングを適切に行うことが重要です。ミューテーションのレスポンスにはuserErrorsフィールドが含まれており、このフィールドをチェックしてエラーを適切に処理する必要があります。
次のステップ・発展案
さらなるユーザビリティの向上のために、複数のギフトカードの適用順序をユーザーが自由に設定できるような機能の追加も検討すると良いでしょう。



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