STOREFRONT API

UCPロケーション検索で
商人の実店舗を発見する

UCP 2026-08-25以降、AIエージェントが実店舗の検索・絞り込み・商品在庫確認をMCP経由で実行可能に

AI Agentagent profilenegotiationShopifyStorefront MCP/api/ucp/mcpsearch_locationslookup_locations実店舗情報名前・住所・座標商品取扱い状況(最大250件)UCP negotiatetools expose

本機能はUCP 2026-08-25から利用可能。Shopifyストアフロントに接続するAIエージェントが、実店舗の一覧取得・名前/都市/距離での絞り込み・商品取扱い店舗の確認をMCPエンドポイント経由で実行できるようになります。オプション機能のため、現在ロケーション機能を使用していない場合は変更不要です。

1Before / After: 何が変わるか

BEFOREAIエージェントはストアフロントの実店舗情報を取得できない店舗を手動で特定する必要あり商品取扱い状況もAPI取得不可距離での絞り込みも不可AFTER (UCP 2026-08-25~)MCPツール2種を宣言するだけで実店舗情報を自動取得名前・都市・距離で絞り込み可能商品バリアントIDで取扱い店舗を検索IDで複数店舗を一括ルックアップ

22つのMCPツールの仕様

search_locations🔍 query: 名前・都市の部分一致📍 distance: 中心座標+最大半径(m)🛍 filters.items: 商品バリアントID(最大10件)📄 ページネーション: デフォルト10件、最大250件cursorで次ページ取得可能
lookup_locations🔑 ID指定: gid://shopify/Location/123 形式📦 一度に処理: 先頭10件の重複なしID⚠ 超過時: batch_limit_applied メッセージ返却📋 返却値: id / name / address / geo座標11件目以降は次リクエストで送信

3業務に活かせる具体ユースケース

ユースケース① 近くの店舗で商品を今すぐ受け取りたいバイヤーのサポート

課題
ECサイトで商品を検索したバイヤーが「今日中に手に入れたい」と要望するが、どの実店舗で取り扱っているかAIエージェントが判断できなかった。
打ち手
バイヤーが共有した現在地を distance.center に設定し、filters.items に対象商品バリアントIDを指定して search_locations を呼び出す。半径内で全バリアントを取り扱う店舗一覧を取得し、バイヤーに提示する。
効果
エージェントが手動調査なしに最寄りの取扱い店舗を特定でき、バイヤーの来店意思決定を即時サポートできる。
技術メモ
distance.center はバイヤーが明示的に選択・共有した座標のみ使用すること。IPアドレスや文脈からの推定はShopifyが非対応かつ推奨されない。

ユースケース② 複数店舗IDを一括で詳細確認するバックオフィス処理

課題
在庫管理システムや基幹システムが保持するロケーションIDリストに対して、最新の店舗名・住所・座標を一括で同期したい。
打ち手
lookup_locations にロケーションIDをバッチで渡す。10件を超える場合は batch_limit_applied メッセージを検知し、残りのIDを次リクエストで送信するループ処理を実装する。
効果
複数リクエストに分割しても確実に全件取得でき、店舗マスターデータの定期同期を自動化できる。
技術メモ
一度に処理されるのは先頭10件の重複なしIDのみ。IDに重複がある場合は自動的に除外される。

ユースケース③ チャット型ショッピングアシスタントへの実店舗情報統合

課題
LLMベースのショッピングアシスタントがオンラインカートの提案はできるが、実店舗での購入オプションを案内できなかった。
打ち手
エージェントプロファイルに dev.ucp.common.location.search と dev.ucp.common.location.lookup を宣言し、ショップの /.well-known/ucp ディスカバリープロファイルに両ケイパビリティが含まれている場合のみツールを呼び出すロジックを実装する。
効果
オンライン購入と実店舗購入の両方を一つの会話フローで案内できるオムニチャネル体験を実現できる。
技術メモ
実店舗を持たないショップは /.well-known/ucp にケイパビリティを掲載しない。ケイパビリティ存在確認を必ずツール呼び出しの前提条件とすること。

4技術者目線のポイント

項目 詳細 ステータス
対応UCPバージョン UCP 2026-08-25 以降が必須。それ以前のバージョンを交渉しているインテグレーションは影響を受けない 要バージョン指定
ケイパビリティ名 dev.ucp.common.location.search / dev.ucp.common.location.lookup の2つをエージェントプロファイルで宣言する 任意
在庫確認の扱い 商品バリアントの「一致」はShopify既存の店舗在庫ルールに従う。在庫数・集荷確約・予約ではない点に注意 暫定扱い必須
非対応フィルター 営業時間(hours)・設備(amenities)・カスタムフィルター・serves関係は非対応。リクエストに含めると無視ではなく invalid_input エラーが返る エラー返却
集荷チェックアウト 選択した店舗での集荷チェックアウトは現時点で非対応。在庫確認後の最終的な受取確認はカート・チェックアウトで別途行うこと 非対応
既存インテグレーションへの影響 ロケーション機能を現在使用していない場合は変更不要。実店舗を持たないショップはケイパビリティ自体を広告しない 影響なし

5セットアップ手順フロー

STEP 1agent profileにcapability宣言STEP 2/.well-known/ucpで掲載を確認STEP 3MCPエンドポイントでツールを呼び出すSTEP 4結果をカート・チェックアウトで最終確認※ ケイパビリティが掲載されていない場合はツール呼び出しをスキップする※ distance.center はバイヤーが明示共有した座標のみ使用すること

UCP 2026-08-25対応のエージェントプロファイルにロケーションケイパビリティを宣言するだけで、AIエージェントが商人の実店舗を名前・都市・距離・商品取扱い状況で検索できるようになり、オンラインとオフラインを横断するシームレスなショッピング体験の構築が可能になります。

※ 本記事はShopify公式の独立系解説メディア「compass」が執筆したものです。機能の詳細や最新情報は必ず公式ドキュメントでご確認ください。

Source: https://shopify.dev/changelog/discover-a-merchant-s-retail-stores-with-ucp-location-search-and-lookup | 公開日: 2026年10月22日