「ドラフトオーダーチェックアウト時のマーケットプライシングサポートの更新」に対応する
Shopify Plusを使用しているEC事業者の皆さん、こんにちは。今回は「ドラフトオーダーチェックアウト時のマーケットプライシングサポートの更新」について解説します。この変更は、2025年10月31日から適用される予定で、顧客がドラフトオーダーチェックアウト中に送付先住所を更新した場合、ショップのマーケット設定に基づいて商品価格が変更される場合があります。
現状の技術課題
現状では、顧客がチェックアウト途中で送付先住所を変更した場合、その地域に基づいた商品価格に変更される可能性があります。これは、価格設定の一貫性を保つ上で問題となり得ます。
技術的ソリューションの提案
この問題を解決するために、ShopifyはpriceOverrideまたはgeneratePriceOverrideインプットフィールドを導入しました。これらのフィールドを使用すると、ドラフトオーダー作成または更新時に、商品の価格変更を防ぐことができます。
実装手順とコード例
以下のGraphQLリクエスト例では、priceOverrideフィールドを使用して、特定のドラフトオーダーの商品価格を上書きしています。
mutation {
draftOrderCreate(input: {
lineItems: {
variantId: "gid://shopify/ProductVariant/1",
quantity: 1,
priceOverride: 100.0
}
}) {
draftOrder {
id
}
userErrors {
field
message
}
}
}
パフォーマンス・コスト分析
このアップデートにより、商品価格の一貫性が保たれ、顧客の混乱を防ぐことができます。顧客体験の向上はコンバージョン率の向上に直結し、結果的には売上向上に寄与します。また、不必要なカスタマーサポートの手間や返品処理のコストを削減することも期待できます。
実装時の注意点・ベストプラクティス
価格上書きは、ドラフトオーダー作成または更新時にのみ可能です。また、priceOverrideとgeneratePriceOverrideは同時に使用することはできませんのでご注意ください。
次のステップ・発展案
次のステップとして、さらにカスタマイズされた顧客体験を提供するために、地域に応じた配送料や税金の算出も考慮に入れると良いでしょう。
参考記事: Upcoming Markets pricing support for Draft Order checkouts



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