リモート商品があなたのアプリに影響を与える可能性
1. 技術的課題の定義
2025年10月9日から、ストアフロントに表示される商品は「リモート」ソース、つまり他のストアから取得したものである可能性があります。この機能はオプションで、一部の適格ストアで利用可能です。これにより、Shopify開発者はアプリのロジックを調整し、リモート商品を適切に取り扱う必要があります。
2. 現状の技術スタックと問題分析
現状、多くのShopifyアプリはCart Ajax APIを使用しています。しかし、リモート商品の導入により、送料の計算やカートの割引などのアプリのロジックを再考する必要があります。
3. 技術的ソリューションの提案
リモート商品の導入に対応するためには、以下のようなアップデートが推奨されます。
- 送料の資格やカートの割引を判断するためにCart Ajax APIを使用している場合、リモート商品をこれらの計算から除外してください。リモート商品は、元のストアからの別の送料の取り決めがあり、割引はストアが所有する商品にのみ適用すべきです。
- 放置されたカートのリカバリーのような機能にCart Ajax APIを使用している場合、リモート商品を除外してください。リモート商品のURLは一定期間後に無効になるため、リカバリ試行が信頼できなくなります。
- Cart Ajax APIを使用するその他のケースでは、ロジックがリモート商品を除外すべきかどうかを評価してください。
- リモート商品はShopify関数の入力には含まれておらず、Shopify関数の操作はリモート商品を対象としません。
4. 実装手順とコード例
Cart Ajax APIのレスポンスでは、カートのラインアイテムにremote: true属性があることでリモート商品を識別できます。
// 例: Cart Ajax APIのレスポンスからリモート商品を除外する const cartItems = response.items.filter(item => !item.remote);
5. パフォーマンス・コスト分析
このアップデートはアプリのパフォーマンスやコストに大きな影響を与えるものではありません。しかし、リモート商品を適切に取り扱うことで、送料の計算エラーや割引の適用エラーを防ぐことができ、最終的にはより良いユーザーエクスペリエンスを提供できます。
6. 実装時の注意点・ベストプラクティス
リモート商品は現在、Storefront APIのレスポンスに表示されますが、識別するための特性はまだありません。これらの商品を識別するためのサポートは近日中に提供される予定です。
7. 次のステップ・発展案
今後、Shopifyはリモート商品に関する更なるアップデートを行う予定です。開発者としては、これらの変更に迅速に対応し、アプリの品質を保つことが重要です。



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