App Bridgeの新メソッド`shopify.app.extensions()`で拡張機能の状態を判定する
Shopifyストアの開発や運用を担当するエンジニアの皆様、日々の作業中に様々な拡張機能の状態を一元的に把握することの難しさを感じたことはありませんか?特に、チェックアウトやお客様アカウントの拡張機能がどのストアで有効化されているかを特定することは、設定進行状況の追跡やマーチャントのオンボーディング支援にとって重要です。
新メソッド`shopify.app.extensions()`の導入
この課題を解決するため、ShopifyはApp Bridgeで新たにshopify.app.extensions()
メソッドを導入しました。このメソッドを使用すれば、あなたの組み込みアプリがチェックアウトやお客様アカウントの拡張機能を照会できます。これにより、各拡張機能について以下の情報を取得できます:
-
handle
: TOMLファイルからの拡張機能ハンドル -
activations
: 各拡張機能がライブになっているターゲットをリスト化(例えば、purchase.thank-you.block.render
)
これらのデータを活用すれば、どの拡張機能が設定され、どの拡張機能が注意を要するかをマーチャントに示すことが可能になります。特にThank YouページやOrder Statusページへの移行時に有用です。
実装手順とコード例
実装は非常にシンプルです。App Bridgeの埋め込みアプリ内で以下のように`shopify.app.extensions()`メソッドを呼び出すだけです。
const extensions = await shopify.app.extensions();
console.log(extensions);
パフォーマンス・コスト分析
このメソッドは非同期で動作するため、アプリのパフォーマンスに大きな影響を与えることはありません。また、APIリクエストのコストも低いため、頻繁に呼び出すことも可能です。
注意点とベストプラクティス
現在、このメソッドはチェックアウトとお客様アカウントの拡張機能にのみ対応しています。その他の拡張機能については、各拡張機能のAPIを利用して状態を照会する必要があります。
次のステップ
今後は、より多くの拡張機能がこのメソッドに対応することが期待されます。また、拡張機能の管理やデバッグをさらに容易にするための機能が追加されることも予想されます。
詳細情報: App Bridgeの新メソッド`shopify.app.extensions()`で拡張機能の状態を判定する
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