アプリによるストアクレジットへの返金が可能に
Shopifyのアプリ開発者であれば、顧客体験を向上させ、取引のフローをスムーズにするために、返金処理の自動化に取り組んでいることでしょう。2025年5月20日以降、Shopifyは新たなアップデートをリリースし、アプリがストアクレジットへの返金を実行することを許可しました。これにより、オリジナルの支払い方法がストアクレジットでなかった場合でも、顧客に対して返金をストアクレジットとして発行することができます。
技術的課題の定義と現状分析
従来、返金処理は手動で行わなければならず、これが開発者とオンラインストアオーナーの両方にとって時間とリソースの浪費となっていました。また、返金の方法に制限があったため、顧客の満足度と再購入率に影響を及ぼす可能性もありました。
具体的な技術的ソリューションの提案
このアップデートにより、GraphQL Admin APIを使用して顧客のストアクレジットを問い合わせ、返金をストアクレジットとして発行することができます。これにより、顧客は後でチェックアウト時にそのストアクレジットを使用できます。
実装手順とコード例
あなたのShopifyアプリでストアクレジットへの返金を実装するには、GraphQL Admin APIのReturnProcessRefundInputオブジェクトのrefundMethodsフィールドのstoreCreditRefundを使用します。具体的なコード例は以下の通りです。
mutation {
returnProcessRefund(input: {
returnId: "gid://shopify/Return/123456789",
refund: {
refundLineItems: [{
lineItemId: "gid://shopify/LineItem/123456789",
quantity: 1
}],
refundMethods: [{
storeCreditRefund: {
amount: "10.00"
}
}]
}
}) {
return {
id
}
userErrors {
field
message
}
}
}
パフォーマンス・コスト分析
この機能を実装することで、手動での返金処理から自動化へとシフトすることができます。これにより、時間とリソースを大幅に節約し、開発者とストアオーナーの業務効率を向上させることができます。また、顧客満足度も向上し、再購入率の向上につながる可能性があります。
実装時の注意点・ベストプラクティス
APIを使用する際は、正確なIDと返金額を指定することを忘れないようにしてください。また、エラーハンドリングも適切に行い、問題が発生した際に適切なメッセージが表示されるようにしてください。
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