開発者向け:新しいGraphQL APIによるドラフトオーダーの配送オプション
技術的課題の定義と現状分析
Shopifyのドラフトオーダーにおいて、利用可能な配送オプションを取得するためには、これまで複数のリクエストを投げる必要がありました。特に、配送レートだけでなく、地元配送やピックアップのオプションも取得したい場合、これは非効率的であり、オーダーマネジメントのプロセスを複雑にしていました。
具体的な技術的ソリューションの提案
この課題を解決するため、Shopifyでは新たなGraphQL APIを導入しました。このAPIは、一つのリクエストでドラフトオーダーの全ての利用可能な配送オプションを効率的に取得することを可能にします。古いCalculatedDraftOrder
フィールドを置き換える特化したエンドポイントを導入しました。これにより、開発者は配送レートだけでなく、地元配送やピックアップのオプションも取得でき、ページネーションにも対応しています。
実装手順とコード例
この新しいエンドポイントを利用するためには、readdraftorders access scopeが必要です。以下に、新しいAPIを利用して全ての配送オプションを取得するためのGraphQLリクエストの例を示します。
{
draftOrder(id:"gid://shopify/DraftOrder/1") {
id
availableDeliveryOptions {
edges {
node {
... on DeliveryOption {
id
deliveryType
price {
amount
currencyCode
}
}
}
}
}
}
}
パフォーマンス・コスト分析
この新しいAPIの導入により、ドラフトオーダーの全ての可能な配送オプションを一つのリクエストで取得できるようになりました。これにより、APIリクエストの回数が大幅に減少し、システムのパフォーマンスが向上します。また、APIリクエストの処理時間も短縮され、オーダーマネジメントの作業効率が向上します。
実装時の注意点・ベストプラクティス
新しいAPIを利用する際には、readdraftorders access scope
が必要であることを忘れないでください。また、新たなエンドポイントではページネーションにも対応していますので、多数の配送オプションを効率的に取得するためには、ページネーションを適切に利用することが推奨されます。
参考記事: New GraphQL API for Draft Order Delivery Options for Developers
AUTHOR
Share:
アプリからストアクレジットへの返金が可能に
Shopify Functionsで一度に最大25の関数をバッチ実行可能