セキュリティ/Breaking Change

カード預託エンドポイントがmTLS必須に

2026年10月15日までにShopify発行の証明書を取得・設定しないと、新規カードデータの預託が完全停止します

Your Appカードデータ預託/sessionscheckout-mtls.pci.shopifyinc.comGraphQL Vaultsession ID を渡すmTLS証明書★NEW 必須変更なし

Shopifyはカードデータ預託エンドポイント(/sessions)へのリクエストに対し、Shopify発行のmTLSクライアント証明書を必須化します。対象は customerPaymentMethodCreditCardCreate または customerPaymentMethodCreditCardUpdate を利用してカードデータをShopifyに預託しているアプリ。2026年10月15日が移行期限で、期限後は証明書のないリクエストが拒否されます。

1Before / After:何が変わるのか

Before(現在)App → /sessionsクライアント証明書なし ✓ 通過session ID を取得→ GraphQL Vault mutationへ渡す誰でも預託可能な状態⚠ 認証なしでカードデータが到達After(2026/10/15〜)App → /sessionsmTLSクライアント証明書(必須)証明書検証 → session ID 取得→ GraphQL Vault mutationへ渡す(変更なし)Shopifyが預託元を認証✓ 未認証トラフィックを拒否可能に

2影響範囲:自分のアプリは対象か

対応必須

customerPaymentMethodCreditCardCreate または customerPaymentMethodCreditCardUpdate を呼び出し、カードデータを直接Shopifyに預託しているアプリ

対応不要

customerPaymentMethodRemoteCreate のみを使い、Stripe・Braintree・Authorize.Net・Adyen・PayPalなど外部ゲートウェイのリファレンスをインポートするアプリ。カードデータをShopifyに預託しないため対象外。

3業務に活かせる具体ユースケース

課題
定期課金アプリが顧客登録時にクレジットカード情報をShopify Vaultへ直接保存しており、10月以降も安定稼働が必要
打ち手
早急に shopify-mtls-partnerships@shopify.com へAPIクライアントIDを添えて証明書を申請し、/sessions呼び出し時に証明書を提示する実装に変更
効果
ブラックフライデー前に移行完了し、カード預託フローが中断するリスクをゼロに
技術メモ
初回証明書はShopifyが手動署名のため数日かかる。余裕を持って申請開始すること
課題
複数マーチャントに提供するBtoB向けSaaSが、管理画面からカードを登録する機能を持っており、エンドポイント移行の影響範囲が不明確
打ち手
まず自社アプリが customerPaymentMethodRemoteCreate のみか CreditCardCreate/Update も使っているかをコードベースで確認。後者なら移行対象と判断しmTLS対応を計画
効果
不要な対応コストを避けつつ、対象アプリを漏れなく移行できる
技術メモ
GraphQL Admin API Oauthフローは変更なし。vault mutationの呼び出し方も変わらない
課題
証明書取得後、有効期限(TTL 1年)の管理を忘れて失効するとカード預託が停止し、売上損失につながる
打ち手
初回証明書取得後はShopifyのCertificate Signing Service(CSS)でセルフサービスローテーションを実施。期限監視をObservabilityスタックに組み込む
効果
Shopifyへの問い合わせ不要でローテーション可能。期限切れによる突発停止を防止
技術メモ
ローテーション自体はセルフサービス対応だが、監視を怠ると預託停止になるため証明書expiry alertは必須

4技術者向け移行チェックポイント

項目 詳細 ステータス
エンドポイントURL https://checkout-mtls.pci.shopifyinc.com/sessions(変更なし) 変更なし
クライアント証明書要否 2026/10/15以降、すべてのリクエストに必須 Breaking Change
証明書取得方法 shopify-mtls-partnerships@shopify.com にAPIクライアントID+技術担当者連絡先を送付。初回は手動署名で数日かかる 要申請
GraphQL Vault mutation customerPaymentMethodCreditCardCreate / Update の呼び出し方は変更なし。session IDを渡すフローは継続 変更なし
OAuth フロー GraphQL Admin API のOAuthフローは影響なし 影響なし
証明書ローテーション TTL 1年。期限前にCertificate Signing Serviceでセルフサービスローテーション。失敗すると預託停止 監視必須
期限 2026年10月15日(BFCM 2026前) 期限厳守

5移行ステップのフロー

①コード確認Create/Updateを使うか確認②証明書申請メールで申請数日で発行③実装・テスト/sessions呼出に証明書を付与④Shopify確認カットオーバーをShopifyが検証⑤監視expiryalert設定
「BFCM 2026前のPCIセキュリティ強化として、カードデータ預託フローにmTLS認証が必須化されます。customerPaymentMethodCreditCardCreate/Updateをご利用のアプリは2026年10月15日までに証明書申請・実装対応を完了してください。」

※ 本記事はShopify公式とは独立した解説です。API仕様・証明書取得手順の最新情報は必ず公式ドキュメントでご確認ください。

Source: https://shopify.dev/changelog/card-deposit-endpoint-now-requires-mtls-certificate | 公開日: 2026年7月16日