API CHANGE

GraphQL APIで
チャネルマーケットを作成・管理

販売チャネル単位のマーケット設定が API 2026-07 から正式解禁

CHANNELOnline StoreCHANNELHeadless AppCHANNELOther ChannelChannelMarketMarketType.CHANNELAPI 2026-07Catalog商品公開・価格設定Pricing通貨・価格ルールActive Regionsフィードアクティブ地域

Shopify GraphQL Admin API バージョン 2026-07 から、販売チャネルを条件とする「チャネルマーケット」の作成・更新が可能になりました。これにより、オンラインストアやヘッドレスアプリなど チャネルごとに異なる商品ラインナップ・価格・通貨 を既存のカタログ/マーケットAPIで一元管理できます。既存アプリへの影響は限定的ですが、マーケット種別を前提とするロジックを持つアプリは対応が必要です。

WHAT CHANGED

01チャネルマーケットとは何か

従来のShopify Marketsは「地域」「小売拠点」「BtoB企業ロケーション」などを条件に持つ構造でした。今回追加されたチャネルマーケットは、販売チャネルのIDを条件として紐付ける新しいマーケット種別です。

BEFORE (〜2026-04)AFTER (2026-07〜)地域マーケットREGIONAL小売拠点RETAIL-LOCATION企業ロケーションCOMPANY-LOCATIONなしNONE地域マーケットREGIONAL小売拠点RETAIL-LOCATION企業ロケーションCOMPANY-LOCATIONチャネルマーケットCHANNEL ← NEW!Catalog商品公開制御Pricing通貨・価格ルールChannel IDs条件紐付けActive Regionsフィード地域確認HOW IT WORKS

02追加されたAPI・フィールド一覧

追加要素 種別 用途
MarketType.CHANNEL Enum値 チャネルマーケットの識別フラグ
MarketConditionType.CHANNEL Enum値 マーケット条件がチャネル型であることを示す
MarketCreateInput.conditions.channelsCondition Inputフィールド 作成時にチャネルIDを条件として指定
MarketConditionsChannelsInput.channelIds Inputフィールド 紐付けるチャネルIDの配列
MarketUpdateInput.conditions Inputフィールド チャネル条件の追加・削除
Market.channels / Market.channelsCount Queryフィールド マーケットに紐付くチャネル一覧の取得
Channel.markets / Channel.marketsCount Queryフィールド チャネルに紐付くマーケット一覧の取得
Channel.activeRegions Queryフィールド 商品フィードがアクティブな地域を確認
markets(type: CHANNEL)フィルター Queryフィルター マーケット一覧をチャネル型に絞り込み
USE CASES

03業務で活かせるユースケース

課題
ヘッドレスコマースとオンラインストアで別々の商品ラインナップと価格を設定したいが、マーケットは地域単位でしか管理できず、チャネル別の出し分けが困難だった。
打ち手
各販売チャネルのIDを channelsCondition.channelIds に渡してチャネルマーケットを作成し、既存のカタログAPIで商品公開範囲を設定する。
効果
ヘッドレスフロント向けには限定商品のみ公開・ドル建て価格、オンラインストアには全商品・円建てという構成が単一の管理画面から実現できる。
技術メモ
作成後は既存の catalogCreate / priceListCreate などのAPIをそのまま使用可能。チャネルマーケット専用の新APIは不要。
課題
マーケットプレイス連携アプリが複数チャネルにまたがるマーケット設定を一元管理したいが、チャネルとマーケットの紐付け状態をAPIでクエリできなかった。
打ち手
Channel.marketsChannel.marketsCount を使ってチャネルに紐付くマーケットを一覧取得し、markets(type: CHANNEL) フィルターで絞り込み表示する。
効果
チャネル別のマーケット設定状況をダッシュボードに可視化し、未設定チャネルへのアラート通知など運用自動化が可能になる。
技術メモ
Market.channels / Market.channelsCount で逆引きも可能。双方向のグラフ探索ができる設計になっている。
課題
商品フィード配信アプリが「どの地域でフィードがアクティブか」をAPIで判定できず、配信対象地域の動的な切り替えに手動確認が必要だった。
打ち手
Channel.activeRegions を定期ポーリングまたはWebhookトリガー後にクエリし、フィードが有効な地域セットを取得して配信ロジックを自動更新する。
効果
商品フィードの出力はチャネルマーケットのカタログ設定と販売チャネル自身のパブリッシュ制御の両方を尊重するため、配信漏れ・過剰配信のリスクが低減する。
技術メモ
元記事に「Product feed output continues to respect both the channel market's catalog settings and the sales channel's own publishing controls」と明記されており、二重の制御が保証されている。
FOR DEVELOPERS

04開発者が押さえるべき技術ポイント

CHANNEL MARKET 作成フローchannelIdsチャネルID取得marketCreatechannelsCondition で作成catalogCreate既存APIで商品公開設定priceListCreate既存APIで価格設定既存アプリの注意点マーケット種別を限定する前提ロジックを確認後方互換性Additive change - 既存動作は変わらないmarketCreate → catalogCreate/priceListCreate は既存APIをそのまま利用
後方互換

Additive changeのため既存アプリへの影響は最小限です。マーケットの作成・クエリ・種別前提ロジックを持つアプリのみ対応が必要です。影響範囲を自己評価したうえで対応要否を判断してください。

対象バージョン

本機能は API バージョン 2026-07 以降で利用可能です。それ以前のバージョンでは MarketType.CHANNEL などの新フィールドは存在しません。APIバージョンの指定を忘れずに確認してください。

移行注意点

マーケット種別を REGIONAL / RETAIL_LOCATION / COMPANY_LOCATION / NONE のいずれかと決め打ちしているロジックは、CHANNEL 種別が返ってきても正しく動作するか検証してください。

双方向クエリ

マーケット → チャネル(Market.channels)とチャネル → マーケット(Channel.markets)の双方向でグラフ探索が可能です。管理ダッシュボードや監査ログ用途に活用できます。

フィード制御

商品フィードの出力はチャネルマーケットのカタログ設定販売チャネル自身のパブリッシュ設定の両方が適用されます。どちらかが非公開なら出力されないため、意図した公開状態かを両面で確認してください。

Channel Config 拡張

関連ドキュメントとして Channel config extension が挙げられています。チャネルアプリを開発している場合は、この拡張機能との組み合わせを合わせて確認することが推奨されます。詳細は公式ドキュメントを参照してください。

「販売チャネル単位でカタログ・価格・通貨を独立管理できるチャネルマーケットが2026-07 APIで解禁され、ヘッドレスやマルチチャネル戦略の実装コストを大幅に削減できます。」

Source: https://shopify.dev/changelog/create-channel-markets-with-the-graphql-admin-api | 公開日: 2026年6月17日