ドラフトオーダーのラインアイテム上限を250から499へ増加させる

Shopifyの開発者の皆さん、日々の開発業務でラインアイテムの上限に苦労した経験はありませんか?特に大量の商品を取り扱うECサイトでは、一つのドラフトオーダーに250個以上のラインアイテムが含まれることも少なくありません。しかし、これまでShopifyのAPIは一つのドラフトオーダーにつき最大250個のラインアイテムしか許容していませんでした。

技術的課題の定義と現状分析

これまでのShopifyのGraphQL APIでは、ドラフトオーダーのラインアイテム上限が250個となっていました。対してREST APIでは、この制限は499個まで許容していました。この差異が、開発者の皆さんにとって一貫性のない開癭体験をもたらしていました。

具体的な技術的ソリューションの提案

この問題を解決するため、ShopifyはAPIバージョン2025-07で、GraphQL APIのドラフトオーダーのラインアイテム上限を250から499へと引き上げました。これにより、GraphQL APIとREST APIとでラインアイテム上限数が一致し、開発者にとって一貫した開発体験を提供できるようになりました。

実装手順とコード例

この変更を活用するには、APIバージョン2025-07以上を使用して、createupdate ミューテーションを利用します。


mutation {
  draftOrderCreate(input: {
    lineItems: [{...}, ..., {...}] // ここに最大499個のラインアイテムを指定
  }) {
    draftOrder {
      id
      lineItems(first: 499) {
        edges {
          node {
            id
            quantity
          }
        }
      }
    }
    userErrors {
      field
      message
    }
  }
}

パフォーマンス・コスト分析

この変更により、より多くのラインアイテムを含むドラフトオーダーを一度に作成・更新できるようになり、APIリクエストの回数が減少します。これはネットワークのレイテンシの影響を受けることなく、大量のラインアイテムを扱うことが可能になるため、パフォーマンスの向上に寄与します。

実装時の注意点・ベストプラクティス

ただし、一度のリクエストで大量のラインアイテムを扱うため、リクエストのボディサイズが大きくなります。そのため、リクエストのタイムアウトに注意する必要があります。また、レスポンスの解析も負荷が増えますので、適切なエラーハンドリングを行うことが重要です。

次のステップ・発展案

今後は、このラインアイテム上限の増加を活用して、より大規模なECサイトの開発を進めていくことが可能です。さらに、ShopifyのAPIは日々進化していますので、新しいAPIバージョンのリリースを常にチェックし、最新の機能を取り入れることを推奨します。

参考記事: Increase draft order line item limit from `250` to `499`

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