DEV PREVIEW

Polaris 2.0.0-rc.1 の変更点まとめ

新管理画面スタイルへの追従・バグ修正・パフォーマンス改善の3本柱

コンポーネントTable / Tooltip / BadgeBanner / Select などレイアウト修正Section / Page / Menuアクション・アイコン信頼性・性能状態保持 / イベントマウント高速化

Polaris 2.0.0-rc.1は2026年10月1日にリリースされたリリース候補版です。Shopifyの新しい管理画面スタイルへのコンポーネント対応が進み、複数のレイアウト・イベントバグが修正されました。React非使用ページを含む広いシナリオでマウントと更新の速度が向上しています。

1コンポーネントの変更

変更されたコンポーネント一覧Table新しいShopify管理画面デザインに一致するよう外観を更新TooltipSection の supplemental スロットへの配置が可能にSection同一Grid内で等高カードをサポートSelectTextField や他の入力と高さが統一されたBadge / Banner / ColorPickerBadge: モバイルでピル形状に / Banner: タイトルコントラスト改善 / ColorPicker: 角の影修正

2レイアウト修正

主なレイアウト修正Before (修正前の問題)・狭い画面でSectionの見出しが潰れる・Aside Sectionの見出しが異なるテキスト色・メニューアイコンが非標準の色を使用・Page aside Sectionのスタイルが崩れる・マウント後にdisclosureアイコンが消える・最初のネストSectionが他より下にずれる・挿入済み要素でslottedアクションが消えるAfter (修正後の動作)・primary actionが見出し下に移動・デフォルトテキスト色を使用・secondary icon colorを使用・スタイルを修正・Menuやlabel追加後もアイコンを維持・他の子要素と同じ高さに揃える・接続済み要素でも正常に表示

3信頼性・状態・パフォーマンス

信頼性・パフォーマンス改善ポイント状態保持バンドル複数ロード時もGlobalThis.polaris状態を維持イベント修正Modal: commandFor設定時もclickイベント発火TextField: accessoryクリックをReactに伝播マウント・更新速度の向上React非使用ページで特に効果大 / ChoiceList・Menu・Modal・Select・各ピッカーの不要な再レンダリングを削減

4業務で活かせるユースケース

ユースケース 1: モバイル対応の受注管理画面の改善

課題
スマートフォンからShopify管理画面を操作するスタッフが、Badgeの表示が分かりにくい・Sectionのボタンが見出しを圧迫すると報告していた。
打ち手
Polaris 2.0.0-rc.1へアップデートすることで、Badgeがモバイルでピル形状になり、狭い画面でSectionのprimary actionが見出し下に移動するため、レイアウトが自動改善される。
効果
モバイルオペレーターの誤操作・視認性問題をコード変更なしに解消できる。
技術メモ
カスタムCSSでBadgeやSectionのレイアウトを上書きしていた場合は競合に注意。既存スタイルの見直しを推奨。

ユースケース 2: 動的にコンテンツを注入するカスタムアプリの安定化

課題
マウント後にMenuやlabelをプログラム的に追加するカスタム管理画面アプリで、secondary actionのdisclosureアイコンが消えるバグが発生していた。
打ち手
今回の修正により、マウント後にMenuやlabelを追加してもdisclosureアイコンが維持されるようになった。また、接続済み要素にマークアップを注入した際のslottedアクション消失も解消されている。
効果
動的UI生成パターンの信頼性が向上し、追加の回避コードが不要になる。
技術メモ
Web Componentsとして実装されているPolaris要素に対してinnerHTMLやappendChildを使う実装パターンで効果が出る。

ユースケース 3: React非依存のページでのパフォーマンス最適化

課題
Shopifyアプリのカスタムページ(Vanilla JS環境)でPolarisコンポーネントを利用しているが、ページ表示が遅いと感じていた。
打ち手
Polaris 2.0.0-rc.1はReact非使用ページでのマウントと更新速度を特に改善しており、ChoiceList・Menu・Modal・Select・各ピッカーの不要な再レンダリングも削減された。
効果
特別な最適化コードを書かなくても、初期表示や操作レスポンスが向上する。
技術メモ
React環境でも再レンダリング削減の恩恵はあるが、最も効果が出るのはReact非使用のページとされている。

5技術者が押さえるべきポイント

コンポーネント

Select の高さ統一
SelectがTextFieldなど他の入力と高さが揃ったことで、フォームレイアウトの調整が不要になる場合がある。既存の高さ補正CSSは削除を検討。

コンポーネント

Tooltip の配置拡張
Section の supplemental スロットにTooltipを配置できるようになった。情報補足UIの設計自由度が向上。

レイアウト

Section 等高カード
同一Grid内でequal-height cardsをサポート。グリッドレイアウトで高さ揃えのためのCSSハックが不要になる可能性がある。

バグ修正

GlobalThis.polaris 状態の保持
ページが同一バンドルを複数回ロードした場合に状態が失われる問題が修正された。複数のアプリブロックが共存する環境で特に重要。

パフォーマンス

影響コンポーネントの範囲
不要な再レンダリング削減の対象はChoiceList・Menu・Modal・Select・ピッカー系コンポーネント。これらを多用するページで効果を検証推奨。

修正項目 影響範囲 対応推奨
Modal actions の click イベント (commandFor) commandFor属性を使うModal実装 イベントハンドラの動作確認
TextField accessory クリック React onClick を使う TextField accessory 既存の回避コードを削除検討
ネストSectionの位置ずれ Section をネストするレイアウト カスタムCSSとの競合確認
Aside Section スタイル修正 Page aside を使う画面 デザイン確認・回帰テスト推奨
Banner タイトルコントラスト カスタムテーマとBannerを組み合わせる実装 アクセシビリティ改善として記載なしのスコア変化に注意

※ rc.1はリリース候補版です。本番環境への適用前に必ずステージング環境でのテストを実施してください。最終仕様は公式ドキュメントをご確認ください。

Polaris 2.0.0-rc.1はコンポーネントの新管理画面対応・複数のレイアウトバグ修正・マウント性能向上を一括提供するリリース候補版であり、カスタム管理画面アプリや動的UI実装の安定性向上に直結します。

Source: https://shopify.dev/changelog/what-s-new-in-polaris-2-0-0-rc-1 | 公開日: 2026年10月1日