Customer Account APIがサブスクリプション割引データを取得可能に
Shopifyを利用したEC事業者や開発者にとって、顧客のサブスクリプション情報を詳細に把握し、割引情報を顧客に提供することは、顧客満足度の向上とリピート購買の促進につながります。しかし、これまでのShopifyのCustomer Account APIでは、顧客のサブスクリプション契約に関連する割引情報を直接取得することができませんでした。
新たな解決策: Customer Account APIの機能強化
この問題を解決するため、ShopifyのCustomer Account APIが進化しました。新たに追加されたdiscounts connectionにより、顧客のサブスクリプション契約に対する割引情報を直接取得可能となりました。これは、既存のAdmin APIで提供されている機能をCustomer Account APIにも反映したものです。
- 顧客のサブスクリプション契約に適用される割引の詳細を直接問い合わせることができます。
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SubscriptionContract
クエリが返すdiscountsフィールドを通じて、割引の種類、価格、ラインアイテムへの割り当てを取得できます。 - 既存のAdmin APIの機能に変更はありません。
具体的な使用方法と実装手順
新たに追加されたdiscounts
フィールドを使用して顧客のサブスクリプション契約に適用される割引情報を取得できます。これにより、Admin APIで取得可能な割引情報と同じ情報をCustomer Account APIを通じて取得できます。具体的には以下の情報を取得することが可能です:
- 割引額と割引率
- 割引が適用されるサブスクリプションライン
- 割引の割り当て詳細
この強化により、より包括的なサブスクリプション管理体験の提供が可能となり、顧客に対して割引がサブスクリプション価格にどのように影響を及ぼすかを明確に示すことができます。
パフォーマンス・コスト分析
この新機能を利用することで、既存のAdmin APIを利用していた場合に比べて、顧客のサブスクリプション割引情報を取得する際のAPIのコール数を削減でき、パフォーマンスの改善とコストの削減につながります。
実装時の注意点・ベストプラクティス
この新機能を実装する際には、既存のAdmin APIの機能と混同しないように注意が必要です。また、SubscriptionDiscountConnectionのドキュメンテーションを確認し、APIの詳細な仕様を理解してから実装に取り組むことを推奨します。
次のステップ・発展案
今後は、これらの割引情報を活用して、顧客に対して個別の割引提案を行ったり、サブスクリプション商品のプロモーションを強化したりするなど、より個別化されたマーケティング活動を行うことが可能となります。
参考記事: Customer Account API now includes subscription discount data
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