注文の発送状況について時間ベースでフィルタリングを追加

ShopifyのAPI開発者やエンジニアの皆様にとって、注文の発送状況(fulfillments)の取得処理における効率化やパフォーマンス改善は重要な課題の一つでしょう。特に、大量の注文データを扱う際には、作成時刻や更新時刻による絞り込みが必要となる場合があります。

APIバージョン2025-07より、Order.fulfillmentsにオプショナルなクエリ引数を追加することで、作成時刻や更新時刻に基づく注文の発送状況のフィルタリングが可能となりました。

技術的ソリューションの提案

この新機能を活用することで、以下のようなクエリを実行することが可能となります。

fulfillments(query: "created_at:'2025-05-07T08:37:00Z'")
fulfillments(query: "created_at:>='2025-05-07T00:00:00Z' updated_at:<'2025-05-09T00:00:00Z'")

これにより、時間ベースでの注文の発送状況のフィルタリングが可能となり、データ取得の効率化やパフォーマンス改善を実現することができます。

実装手順とコード例

上記のクエリを実行するには、以下のような手順を踏みます。

  1. Order.fulfillmentsを使って注文の発送状況を取得します。
  2. オプショナルなクエリ引数に、フィルタリングしたい時間条件を指定します。条件はcreated_atupdated_atフィールドに対して指定できます。

具体的なコード例は以下の通りです。

// 注文の発送状況を取得
let fulfillments = Order.fulfillments(query: "created_at:>='2025-05-07T00:00:00Z' updated_at:<'2025-05-09T00:00:00Z'")

パフォーマンス・コスト分析

新機能の活用により、時間ベースでの注文の発送状況のフィルタリングが可能となりました。これにより、大量の注文データを扱う際の処理速度が向上し、サーバーへの負荷も軽減されます。これは、特に年商5,000万円〜50億円規模のEC事業におけるサーバーコストや処理時間の削減につながります。

実装時の注意点・ベストプラクティス

新たに追加されたquery引数を使わない場合、従来通りにOrder.fulfillmentsが動作します。したがって、以前のコードが破壊されることはありませんが、時間ベースのフィルタリングを行いたい場合は新機能を活用することを推奨します。

次のステップ・発展案

この新機能は、Shopify APIのより効率的な利用を可能にします。今後もShopifyは、APIの改良を通じて開発者の利便性を向上させるための更新を行ってまいります。最新のAPIバージョンをチェックし、新機能を活用することで、よりスムーズな開発を実現してください。

参考記事: Add created/updated at time based filters for an order's fulfillments

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