_tracking_consent, _landing_page, _orig_referrerクッキーの設定が停止します
技術的課題の定義と現状分析
2025年9月15日をもって、Shopifyは以下のクッキーの設定をストアフロントで停止します:
_landing_page
、
_orig_referrer
、
_tracking_consent
。
これらのクッキーは、ユーザーのランディングページ情報、リファラー情報、トラッキング同意情報を追跡するために利用されてきました。しかし、内部クッキー値へのアクセスは頻繁に変更されるため、他の手段でこれらの情報を追跡する必要が出てきました。
具体的な技術的ソリューションの提案
これらの変更に対応するために、ブラウザのAPIやShopifyが提供するAPIを活用することを強く推奨します。
ランディングページとリファラーについては、ブラウザのAPI(window.location.href
とdocument.referrer
)を使用して保存できます。ユーザーセッションを通じてこれらの値を追跡するには、Web Pixels APIを使用します。
トラッキング同意については、Customer Privacy APIを利用します。
実装手順とコード例
GraphQL Admin APIを利用すれば、注文をクエリすることでランディングページとリファラーの情報にアクセスできます。
query referrerData {
order(id: "gid://shopify/Order/14134963208214") {
customerJourneySummary {
lastVisit {
landingPage
referrerUrl
}
}
}
}
上記のクエリは、特定の注文IDに対するランディングページとリファラーURLを取得します。
パフォーマンス・コスト分析
APIを利用することで、クッキーの頻繁な変更に対応する手間が省けます。また、必要な情報だけを正確に取得できるため、パフォーマンスの向上が期待できます。一方で、APIを利用するための初期設定やコードの修正には一定のコストがかかります。
実装時の注意点・ベストプラクティス
APIを利用する際は、ドキュメントをしっかりと読み、正しく利用することが重要です。また、情報を取得するためのクエリは、必要最小限に抑えてパフォーマンスを保つことがベストプラクティスとなります。
次のステップ・発展案
これらのAPIを活用して、より高度なユーザー追跡や分析を行うことも可能です。例えば、ユーザーの行動パターンを分析して、個々のユーザーに最適なコンテンツを提供するなど、ECサイトの最適化に役立てることができます。
参考記事: _tracking_consent, _landing_page, _orig_referrer cookies will no longer be set
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_shopify_yと_shopify_sのクッキーはもう設定されません