ドラフトオーダーの明細割引が
表示通貨で動作するように
多通貨ストアで発生していた「割引通貨のズレ」が解消され、顧客が見ている通貨のまま割引額を設定できます
2026年6月24日より、ドラフトオーダーの明細に追加するカスタム割引が、ショップのデフォルト通貨ではなくそのドラフトオーダーの表示通貨(Presentment Currency)で適用されるようになりました。これにより、多通貨・越境ECの運用において、割引額が顧客の見ている通貨と一致し、担当者・顧客双方の混乱を防ぎます。
BACKGROUND01何が変わったのか
ドラフトオーダーは、電話・メール受注や営業担当者が代わりに注文を作成する際に使われる機能です。従来、明細単位のカスタム割引(固定額割引)はショップのデフォルト通貨(例:JPY)で処理されていたため、顧客が別の通貨(例:USD)でチェックアウトする場合に金額の意味が伝わりにくいという課題がありました。今回の改善でこの動作が修正され、割引額が常にドラフトオーダーに設定された表示通貨で扱われます。
USE CASES02業務で活きる3つのユースケース
- 課題
- 海外バイヤー向けに営業担当が電話受注でドラフトオーダーを作成し、「$20 OFF」と口頭で伝えたにもかかわらず、システム上では¥20 OFFとして記録されてしまっていた。
- 打ち手
- ドラフトオーダーの表示通貨をUSDに設定した上でカスタム割引を入力すると、$20 OFFがそのまま反映される。
- 効果
- 担当者・顧客・経理部門が同じ通貨ベースで割引を確認でき、確認コストと入力ミスが削減される。
- 技術メモ
- ドラフトオーダーのpresentmentCurrencyCodeフィールドが割引通貨の判定に使用される。APIでドラフトオーダーを作成する際は事前にこのフィールドを正しく設定すること。
- 課題
- BtoBサイトで代理注文機能を実装しており、管理画面のドラフトオーダーを活用しているが、EUR建て顧客への割引額がJPY換算で表示されオペレーターが混乱していた。
- 打ち手
- 顧客アカウントに紐づいた通貨設定を活用し、ドラフトオーダー作成時にEURを表示通貨として指定することで、EUR建ての割引がそのまま扱われる。
- 効果
- オペレーションの正確性が上がり、顧客への提示金額と実際の請求額のズレを防ぐことができる。
- 技術メモ
- Shopify Admin APIのDraftOrder MutationにてpresentmentCurrencyCodeを指定する。対応APIバージョンは元記事に記載なし。最新バージョンでの動作を公式ドキュメントで確認推奨。
- 課題
- 複数国向けにマーケット機能を使い分けているストアで、カスタマーサポートがドラフトオーダーで返金代わりの割引対応をする際、通貨の違いで割引額の大小判断が難しかった。
- 打ち手
- 今回の改善により、顧客がチェックアウトする通貨に合わせた割引額をそのまま入力できるようになるため、変換計算が不要になる。
- 効果
- サポート対応の速度が上がり、顧客体験の向上にもつながる。通貨換算ミスによる過不足割引のリスクが低下する。
- 技術メモ
- Shopify Marketsと組み合わせた運用での動作については、公式ヘルプセンターの「ドラフトオーダーのカスタム割引」ページで詳細を確認すること。
03開発者が押さえるべき5つのポイント
明細単位のカスタム割引(固定額)が対象。割引コードや自動ディスカウントへの影響は元記事に記載なし。
ドラフトオーダーをAPIで作成する場合、presentmentCurrencyCode を事前に正しく設定しないと期待した通貨で割引が入らない可能性がある。
既存のドラフトオーダーへの影響や遡及適用については元記事に記載なし。新規作成分から適用と推測されるが、公式ドキュメントで要確認。
ドラフトオーダー関連のLiquidオブジェクトへの直接の影響は元記事に記載なし。管理画面UIおよびAPI側の変更が主体。
対象プランの記載は元記事になし。多通貨機能はShopify以上のプランで利用可能なため、プラン要件は公式ドキュメントで確認を推奨。
「多通貨ストアでドラフトオーダーを使った受注・サポート対応時に、割引額が顧客の表示通貨と一致するようになり、通貨換算ミスや担当者の混乱を防ぎながら正確な値引き対応が実現できます。」
Source: https://changelog.shopify.com/posts/improvement-to-draft-order-custom-discount-currency | 公開日: 2026年6月24日






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