INVENTORY

在庫移転にカスタムメタフィールド対応

ロット・物流・ERP連携データを転送記録に直接紐付けられる新機能

INVENTORY TRANSFER転送元倉庫転送先倉庫数量・SKU+ メタフィールド NEWMETAFIELD TYPESロット / シリアル番号船荷証券 / IncotermsERP 参照番号通関ブローカーメモStocky 移行データANALYTICSディメンション/ フィルターに活用ADMIN GraphQL APIプログラムから読み書き可能Settings > Metafields and metaobjects > Transfers で定義

Shopifyの在庫移転(Inventory Transfer)機能が2026年6月30日よりカスタムメタフィールドに対応しました。Shopify管理画面とAdmin GraphQL API双方から、ロット番号・物流書類・ERP参照キーなど標準フィールドでは記録できないデータを移転記録に直接付与できます。EC事業者・物流担当者・在庫アプリ開発者のいずれにとっても業務データの一元管理が大きく前進します。

HOW IT WORKS

01設定方法と管理画面の導線

メタフィールド定義は Settings(設定)> Metafields and metaobjects > Transfers から作成します。定義を保存した後は、Transfer Create(移転作成)ページと Transfer Details(移転詳細)ページの両方から値の追加・編集が可能です。既存の商品・顧客メタフィールドと同じ操作感で設定できます。

SettingsMetafields > Transfersメタフィールド定義を作成型・バリデーション・ユニーク制約Transfer Create / Details値を追加・編集転送複製時に自動コピーユニーク制約があれば複製前に警告表示Admin GraphQL APIプログラムから読み書きShopify Analyticsディメンション / フィルター利用可USE CASES

02業務に活かせる具体ユースケース

課題
食品・医薬品業界ではロット番号や賞味期限を在庫移転に紐付けたいが、標準フィールドに該当項目がなく、別管理のスプレッドシートと照合する手間が発生していた。
打ち手
「lot_number」「serial_number」「rfid_tag」などのメタフィールドを Transfers に定義し、移転作成時に値を入力。受領時に出荷側のデータと突合できる。
効果
ロット追跡の作業をShopify管理画面に一元化でき、別ツールとの照合コストを削減。
技術メモ
Admin GraphQL API から inventoryTransfer オブジェクトのメタフィールドを参照可能。スキャナーアプリなどでの自動入力も実装しやすい。
課題
海外仕入れを行う事業者は船荷証券番号・コンテナ番号・インコタームズ・通関ブローカーのメモを移転記録と別々に管理しており、トレーサビリティが確保できていなかった。
打ち手
「bill_of_lading」「container_ref」「incoterms」「customs_notes」などの定義を作成し、輸入移転ごとに値を設定する。
効果
通関情報を移転レコードに直接紐付けることで、後から監査や問い合わせが来た際も即座に参照できる。
技術メモ
Analytics の「Filter or group data」オプションを有効にすると、インコタームズ別・通関ブローカー別の移転分析がShopify Analytics上で可能になる。
課題
ERPやWMSと在庫移転を同期するアプリが、Shopify側の移転レコードに外部システムの参照番号やマッピングキーを保存する手段がなく、独自のメタデータ管理テーブルを別途用意していた。
打ち手
在庫アプリ(またはカスタムアプリ)が Admin GraphQL API を通じて「erp_reference」「wms_sync_key」などのメタフィールドを移転作成・更新時に書き込む。
効果
外部システムとの突合キーをShopify移転レコード自体に持たせられるため、独自テーブルが不要になり実装がシンプルになる。
技術メモ
移転複製時にメタフィールドは自動でコピーされる。ユニーク制約付きのメタフィールド(ERP参照番号など一意であるべきフィールド)は複製時に警告が表示されるため、誤複製による参照番号重複を防止できる。
FOR DEVELOPERS

03技術者向けポイント

Admin GraphQL API 対応

在庫移転オブジェクトにメタフィールドの読み書きが追加されました。利用するAPIバージョンの詳細は公式ドキュメントでご確認ください(元記事にバージョン番号の記載なし)。

メタフィールド定義の設定場所

Settings > Metafields and metaobjects > Transfers に専用セクションが追加されています。商品・顧客と同様の定義UI(型・バリデーション・ユニーク制約)が使用可能です。

複製時の挙動

移転を複製すると、紐付けられたメタフィールド値はすべて新しい移転にコピーされます。ユニーク制約が設定されたフィールドがある場合は、複製実行前に警告が表示されます。

Analytics との統合

メタフィールド定義の「Filter or group data in Analytics」オプションを有効にすることで、そのフィールドをShopify Analyticsのディメンションまたはフィルターとして利用できます。

Stocky 移行対応

Stockyからの移行ユーザーは、Stocky転送に保存していたサプライヤー参照・内部コード・ロットコード・承認メモをTransferメタフィールドで代替できます。

値の入力UI

Transfer Create(移転作成)ページおよびTransfer Details(移転詳細)ページから手動で値の追加・編集が可能です。APIとUIの双方向でデータを管理できます。

Stocky (旧)サプライヤー参照・ロットコードTransfer Metafields同等フィールドを再定義ERP / WMS参照番号・マッピングキーAdmin GraphQL API自動書き込み・読み出しShopify Transfer Recordすべてのデータが移転レコードに統合Analytics でフィルター・ディメンション利用可

「在庫移転にロット・物流・ERP参照データを直接紐付け、Shopify管理画面だけで在庫トレーサビリティを完結できるようになりました。」

Source: https://changelog.shopify.com/posts/define-and-manage-metafields-on-inventory-transfers | 公開日: 2026年6月30日